
トウキョウ アンダーグラウンド
|Posted:2005/12/27 01:20|Category : その他映画|
「トウキョウ アンダーグラウンド」を観た。

ツタヤのレンタル棚で一際異彩を放つこのタイトル。ずっと気になっていたんです。タイトルからして駄作の臭いがプンプンしていたのでなかなか手がだせずにいたんですが、日本を舞台にしたドイツ映画ってのに非常に興味をそそられて、意を決してレンタル。
ドイツに住む18歳のアンジェラは、高校の卒業パーティーで日本人のDJヤマモトに出会い、漠然とした好奇心を胸に東京に旅立つ。慣れない東京での生活に戸惑いながらも、ホステスをしているヤマモトの女友だちモニカをたずね、同じお店で働き始めるアンジェラ。
ある時、彼女は渋谷にある外国人の地下組織に足を踏み入れ、やがてホステス行方不明事件など、東京のアンダーグラウンドな世界に深く巻き込まれていく…。
「外国人から見た日本」ってのはいろんなメディアで取り上げられてるし、一昔前に比べて随分とマトモなイメージになってきてるとは思えますよね。
では、「外国人から見た日本のスケベ親父」は?
物語の前半は日本へ来てホステスをする主人公の視点から、もう同じ日本人だというのが恥ずかしくなるくらい下卑た日本人エロ親父がこれでもかと描かれています。そしてそれが何か生々しいリアルさ。
外国人パプに来る様なエロリーマンのくせに妙なプライドだけはもってて、ホステスを軽く見下しつつ優越感に浸り、屈折した性欲の対象として彼女達を見る親父達。

「あ~、こんな親父いるいる・・・」と思わず納得してしまう妙なリアルさ。これホントにドイツ映画か?って感じるようなリアルさがある。おそらく日本の歓楽街で働く外国人ホステス達に綿密な取材をしたんでしょう。
主人公が日本へ来て、道行くサラリーマンを眺めている時に先輩ホステスが言う台詞。
「見て、みんな似てるでしょ?日本の男は長時間懸命に働き、退社後は女にチヤホヤされたがるの。」
「身の上話をすると喜ぶわよ」
「彼らの扱いは簡単。日本の女性は従順だから意見を言って議論すること。家では議論できないから彼らは店に来るの」
「おじぎは相手を大きく見せるため。自分を小さく見せるのよ」
いかにも外国人ホステスが言いそうな台詞ですね。ドイツ人の想像だけではここまででてこないでしょう。
このエロ親父描写はリアルだったんですが、リアルさの追求はこれだけでやめたようで、他のシーンは中国だか日本だかわかんないような描写で溢れています。なんでこんな嫌なトコロだけリアルにするんだろう(-ωー)
物語はかなり中身の薄いサスペンス仕立てで、スタイリッシュなのかなんか知りませんが、ストーリーやシーンの飛び方がかなりイってます。ちょっと勘違いしたスタイリッシュ、ってカンジでしょうか。
話しのもっていきかたも相当強引です。あったこともない、行方不明の外国人ホステスの失踪の謎を解くことが私の使命、などとMISSINGのポスターを見て唐突に思い立つところから、サスペンスドラマになっていきます。
ここからは、非常に説明のしづらいストーリーとシーンのオンパレード。なんだか「地球で最後の男」を彷彿とさせるようなイキっぷり。
色んな要素がゴチャマゼになっててカオス状態というかなんというか、ホントに説明しづらいし、よくわからない。
そしてラストはこれこそ「誰にも予想できない結末」ってくらい「へ!?」っていう思わず失笑してしまうようなラスト。
でもつまらなかったのかと問われると、答えはNO。
よくわからない面白さがこの映画にはある。面白い、という表現が適切かどうかは微妙なところだが、とても奇妙で味のある映画。決して良作ではないんだけど、ホントに表現しづらい映画。
ここを見てる人には、この映画をレンタル屋で見かけたら是非借りてみてほしい。そしてその感想を教えてほしい。
半数くらいの人は「なんだこりゃ!?クソが!!」っていいそうな気がするけどw
「トウキョウ アンダーグラウンド」
★★★☆☆
クリックしてもらえると嬉しい→Brogランキング



↑漫画喫茶とかでてきます。

ツタヤのレンタル棚で一際異彩を放つこのタイトル。ずっと気になっていたんです。タイトルからして駄作の臭いがプンプンしていたのでなかなか手がだせずにいたんですが、日本を舞台にしたドイツ映画ってのに非常に興味をそそられて、意を決してレンタル。
ドイツに住む18歳のアンジェラは、高校の卒業パーティーで日本人のDJヤマモトに出会い、漠然とした好奇心を胸に東京に旅立つ。慣れない東京での生活に戸惑いながらも、ホステスをしているヤマモトの女友だちモニカをたずね、同じお店で働き始めるアンジェラ。
ある時、彼女は渋谷にある外国人の地下組織に足を踏み入れ、やがてホステス行方不明事件など、東京のアンダーグラウンドな世界に深く巻き込まれていく…。
「外国人から見た日本」ってのはいろんなメディアで取り上げられてるし、一昔前に比べて随分とマトモなイメージになってきてるとは思えますよね。
では、「外国人から見た日本のスケベ親父」は?
物語の前半は日本へ来てホステスをする主人公の視点から、もう同じ日本人だというのが恥ずかしくなるくらい下卑た日本人エロ親父がこれでもかと描かれています。そしてそれが何か生々しいリアルさ。
外国人パプに来る様なエロリーマンのくせに妙なプライドだけはもってて、ホステスを軽く見下しつつ優越感に浸り、屈折した性欲の対象として彼女達を見る親父達。

「あ~、こんな親父いるいる・・・」と思わず納得してしまう妙なリアルさ。これホントにドイツ映画か?って感じるようなリアルさがある。おそらく日本の歓楽街で働く外国人ホステス達に綿密な取材をしたんでしょう。
主人公が日本へ来て、道行くサラリーマンを眺めている時に先輩ホステスが言う台詞。
「見て、みんな似てるでしょ?日本の男は長時間懸命に働き、退社後は女にチヤホヤされたがるの。」
「身の上話をすると喜ぶわよ」
「彼らの扱いは簡単。日本の女性は従順だから意見を言って議論すること。家では議論できないから彼らは店に来るの」
「おじぎは相手を大きく見せるため。自分を小さく見せるのよ」
いかにも外国人ホステスが言いそうな台詞ですね。ドイツ人の想像だけではここまででてこないでしょう。
このエロ親父描写はリアルだったんですが、リアルさの追求はこれだけでやめたようで、他のシーンは中国だか日本だかわかんないような描写で溢れています。なんでこんな嫌なトコロだけリアルにするんだろう(-ωー)
物語はかなり中身の薄いサスペンス仕立てで、スタイリッシュなのかなんか知りませんが、ストーリーやシーンの飛び方がかなりイってます。ちょっと勘違いしたスタイリッシュ、ってカンジでしょうか。
話しのもっていきかたも相当強引です。あったこともない、行方不明の外国人ホステスの失踪の謎を解くことが私の使命、などとMISSINGのポスターを見て唐突に思い立つところから、サスペンスドラマになっていきます。
ここからは、非常に説明のしづらいストーリーとシーンのオンパレード。なんだか「地球で最後の男」を彷彿とさせるようなイキっぷり。
色んな要素がゴチャマゼになっててカオス状態というかなんというか、ホントに説明しづらいし、よくわからない。
そしてラストはこれこそ「誰にも予想できない結末」ってくらい「へ!?」っていう思わず失笑してしまうようなラスト。
でもつまらなかったのかと問われると、答えはNO。
よくわからない面白さがこの映画にはある。面白い、という表現が適切かどうかは微妙なところだが、とても奇妙で味のある映画。決して良作ではないんだけど、ホントに表現しづらい映画。
ここを見てる人には、この映画をレンタル屋で見かけたら是非借りてみてほしい。そしてその感想を教えてほしい。
半数くらいの人は「なんだこりゃ!?クソが!!」っていいそうな気がするけどw
「トウキョウ アンダーグラウンド」
★★★☆☆
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