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アンナとロッテ

たまには単館系でしっとりと・・などと思いながらなにげなくTUTAYAのミニシアターコーナーでレンタル。

「アンナとロッテ」
アンナとロッテ


1926年ドイツ。両親の死後、双子の姉アンナは農家に、妹ロッテはオランダの裕福な家庭に引き取られる。離れても2人はお互いを想い合い、ロッテは何通も手紙を書いた。しかし、手紙はロッテの養父母に握りつぶされ、2人は会うこともなく成長していった。数年後、アンナはメイドになり、ロッテは大学に進学。ある時ロッテは、手紙が投函されていなかったことを知る。そのことを両親に抗議し、ロッテはアンナに会いにドイツに向った。2人は再会を喜び、一緒に住もうと約束する。しかし、戦争により、2人は徐々に引き裂かれていくのだった…。

まぁしっとりどころかズッシリだったわけですが。

両親の死により、いつでもいっしょだった双子の姉妹がオトナの理由でそれぞれ別の家に引き取られます。姉であるアンナは無教養で粗暴な農家で小公女セーラも真っ青のそれはそれは辛い幼少期を送ります。理知的なアンナは当時革新的だったナチスに傾倒して、ガチガチの保守的カトリック教徒だった農家をとびだし、メイドとして身を立てていきます。
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一方幼い頃病弱だったロッテはオランダの裕福で教養のある家庭に引き取られ、家族に愛され、恵まれた生活を送ります。そして成長したロッテはユダヤ人の青年と恋に落ちて・・

あまりに違う環境で育った二人は、再会を果たして束の間の喜びをわかちあうんだけど、戦争が激化してきて二人の仲はやっぱり引き裂かれてしまうんですね。大方の予想通りの理由で。

そして物語は結末へと進んでいくんですが、やっぱりハッピーエンドじゃありませんでした。戦争を題材にした映画なので当たり前かもしれませんが(原作はオランダの小説)。
あれだけ求め合った姉妹の絆も、ユダヤ人を婚約者にもった妹ロッテにとって一瞬で憎しみにかわったりするのを見てると、当時も実際にこういう悲劇は腐るほどあったんだろうなぁ、なんて考えさせられるわけです。

ラストはいつもいっしょだった双子の姉妹が戦争によって引き裂かれ、全く違った環境で人生を過ごし、老人となって再び再会した二人の「心」の差が、非常に悲しく描かれています。

この手の映画では特に際立ったストーリーでもないんだけど、130分程ある上映時間を全然感じずに引き込まれてました。安っぽいお涙頂戴系の戦争悲劇映画よりはよっぽど見ごたえがあるんじゃないでしょうか。

こういう映画は、敗戦国や戦勝国側でも大きな悲劇を被った側の作る物語のほうが、アメリカの作るモノよりもはるかに深みがある作品が多いですね。イタリア映画のライフ・イズ・ビューティフルなんかマジ泣きだったし。

アメリカの作る戦争映画が全て悪いとは言わないけど(最もその9割がアメリカマンセーのウンコ映画か捕虜の仲間を救うために悪の敵を大量虐殺ヒャッホイ映画だが)、「戦争を考えさせる」映画としては圧倒的にこちら側の質のほうが高いと思う。

そういう意味でも、この映画は良い作品じゃないでしょうか。こういう映画を「佳作」って言うんだろうな。


「アンナとロッテ」
★★★☆☆


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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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映画『アンナとロッテ』

原題:De Tweelingオランダ人女流作家テッサ・デ・ローのベストセラーの映画化、・・・両親との死別、ナチスの台頭、運命に翻弄される双子の姉妹の哀しい生涯・・・。 物語は1926年ドイツに始まる。アンナとロッテはいつも仲良く一緒に遊ぶ双子の姉妹だったが、両親の

『アンナとロッテ』

『アンナとロッテ』 ★★★☆(2002年 オランダ・ルクセンブルク 137分)監督:ベン・ソムボハールトキャスト:ナジャ・ウール、テクラ・リューテン、グードルーン・オクラス、
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