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夏時間の庭

「夏時間の庭」を観た。
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パリ郊外、画家であった大叔父ポールの邸宅にひとり住む母エレーヌのもとに家族が久々に集まり誕生日を祝った夏の日、母は自分が死んだら家も大叔父の美術品コレクションもすべて処分するよう長男フレデリックに遺言する。その一年後、母が急逝し、3人の子供達には広大な家と庭、そして貴重な美術品が遺される。相続処理を進める中で3人が向き合うのは、想い出に彩られた家への愛着と現実とのジレンマ。そして母の想いだった……。

オルセー美術館開館20周年記念作品。美術品の知識などこれっぽっちもないんですけど、パッケージからあからさまな良作オーラを感じたのでレンタル、鑑賞してみた。

めちゃくちゃ良かった・・・

美術品の知識などこれっぽっちも関係ない、世代間に渡る家族の物語として全ての人が感じ入ることの出来る作品だと思う。美術品を多く所蔵していた年老いた母が亡くなり、3人の子供たちとその家族たちの遺産相続にまつわる物語なんですが、これが数年前に私の家族も非常に良く似たシチュエーションにいたので、ものすごく共感してしまいました。
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そこにいるはずの主がいなくなった家で、家具や荷物の整理をするというのは何とも切ないものです。私の場合は祖母の家だったのですが、ちょっとした置物から装飾の入ったステンドグラス、納戸の湿った空気、自分が幼い頃つけた壁の傷まで、あらゆるところに思い出がありました。幼い頃に少し住んで、以降は年に1回来るかどうかくらいの私ですらこれでしたから、そこ生まれ育った母はどんな思いで家の掃除をしたんだろうと思ってしまいます。今は廃れた京都の花街の家だったので歴史的な価値もあったらしく、どこかの大学の偉い人が保存するから寄付してほしいなんて頼みにきてたっけ。結局断ったんですけど、家の解体作業の時にアレコレと注文つけて欲しい部分を持って帰ってました。そんなところまでこの映画と似てたんですよね。
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価値のあるものだろうと、そうでなかろうと、いつも生活の傍らにあった全てのものには家族の思い出が染み付いているんですよね。でも、主を失って使う人がいなくなったそれらのものをずっと残しておくわけにはいきません。少しばかりの小物を思い出といっしょに持ち帰り、あとは処分するのは致し方ないことです。思い出は胸にしまって、それで入ったお金は自分達の人生をより良いものにする為に役立てる。綺麗事ばかりではないのが遺産相続だし、この映画でも少しそんな場面も出てきますが、皆大人、譲るところは譲って、互いの意見を尊重しあって分配します。母の思い出が子供達へ、そして孫にまで受け継がれていく、すごく寂しいんですけど、人生で誰もが経験する事を親子3代を通して見事に描いた秀作でした。


「夏時間の庭」
★★★★★☆

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この映画、映像がものすごく綺麗です。光の使い方が印象的で、映画の雰囲気を作ってますね。
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兄妹の一人にジュリエット・ビノシュ。監督はオリヴィエ・アサイヤス。調べてみるとアーシア主演の微妙映画「レディアサシン」や謎のエロマンガ映画「デーモンラヴァー」を撮った人と同一人物だったなんてショック・・・確かに当時も「映像はキレイ」と感想に書いてある・・
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Comment

こんばんは!
TBとコメントありがとうございました!
素敵な映画で昨年のマイベストに入れた1作でした。
風景や屋敷、全ての映像が素晴らしく綺麗で映画を堪能しました。
主人公は美術品ですが、ジュリエット・ビノシュを初めとして俳優達もとても良かったです。

>>margot2005さん
こんばんは。
おー、マイベストですかー。それも頷けます。私も今年のマイベストに入りそうなくらい良かったです(まだ2月ですけど 笑)とりあえず、今年はいって観たなかでは今のとこNo1です!
映像もいいし、家族の物語もよかったですよね。余韻が未だに残る作品でした。
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