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キャデラック・レコード

「キャデラック・レコード」を観た。
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野心家の青年レナード(エイドリアン・ブロディ)は、物静かで思慮深い天才ギタリスト、マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)と衝動的なハーモニカ奏者リトル・ウォルター(コロンバス・ショート)に出会う。発展しつつあったレコード・ビジネスのブームに乗ろうとしたレナードは、彼らのアルバム作りを始めることにする。

「音楽でアメリカを変えた人々の物語」なんてサブタイトルがついていた作品。ビヨンセが製作総指揮&出演の音楽映画ということで、どんなものかと鑑賞してみた。


この作品、マディ・ウォーターズ、リトル・ウォルター、ハウリン・ウルフ、チャック・ベリー、エタ・ジェイムズといった当時のミュージシャン達が実名で登場するのですが、米国の音楽の歴史やブルースなどの知識が全く無いし、上に挙げた人物など全く知らない私にはそのありがたみは全くわかりませんでした。そのあたりに詳しい人が観るとより一層楽しめる作品なのかもしれませんね。しかしながら、黒人が仲間内で歌うだけのものだったブルースをビジネスとして扱い世間に認知させ、黒人のショービズ界への扉を開いたレナード・チェスという男の物語としてみる分には、それなりに楽しめる作品となっています。

伝説の男、チェスにエイドリアン・ブロディ。今作でもきまってます、主に眉毛が。
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物語の前半は、チェスのクラブ経営からレーベル設立までの物語が描かれています。才能ある黒人を発掘してはラジオ局におしかけ曲を流させる、そんなことを繰り返しながら次第にビッグになっていくのですが、随所に当時の人種差別の苛烈さを示すシーンが挿入されていて、いかに当時が黒人に対して厳しい世の中だったかを印象付けています。警官にニガー呼ばわりされて血まみれになるまでボコボコにされたり、高級レストランで注文しようにも黒人客の声には誰一人振り向かないウェイター達だったり、劇中の会話には人種差別に関する台詞が頻繁に出てきます。
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「音楽でアメリカを変えた人々の物語」というサブタイトルは、つまりそういうことなんですね。彼らのビジネスは常に人種差別との戦いでもあったのでしょう。ブルースからポップス、ロックへと変遷していく音楽、「差別は厳しいが、彼らの子供たちはもう黒人(の奏でる音楽)に夢中だ」という劇中の台詞が印象深い。若かりし頃のローリング・ストーンズがマディ・ウォーターズに「貴方にあこがれてたんです、僕達のグループ名も貴方の曲名から・・・」なんてエピソードもあって、いかに彼らが当時から大きな存在だったかがよくわかりますね。私だってストーンズくらいはしってます。

しかし成功したらしたで、白人経営者であるチェスは「黒人ミュージシャンから搾取している」とあらぬ噂を立てられ、暴漢に襲撃されたりするからやってられません。当時はコンサートホールで黒人客と白人客のあいだに仕切りが張られている、なんてことがあったんですね。「白人専用」と堂々と書かれた店があるくらいなんだから、それも頷ける話しですが、それにしてもヒドいもんです。
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タイトルになっている「キャデラック・レコード」というのは、チェス自身の「成功してゴージャスな車にのりたい」という願望と、売れたアーティスト達に次々とキャデラックを買い与えていたという逸話からきています。今も昔も、高級車というのは成功者の証なんですね。映画の中では、チェスはなんだか周囲に振り回されて、気を使って、苦労ばかりしてイマイチ報われてないような印象でした。作品自体が全体的に地味というか、人間ドラマにしてはそれほど各人が深く描かれているわけでもないのでドラマとしての大きな感動や興奮はありませんね。アメリカの近代音楽史を垣間見る、という意味では興味深い作品でした。


「キャデラック・レコード」
★★★☆☆☆
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