|Posted:2010/01/23 23:26|Category :
その他映画|
「イースタン・プロミス」を観た。
イギリス、ロンドンにある病院に身元不明のロシア人少女が運び込まれる。少女は子どもを身ごもっており、出産ののちに息を引き取ってしまった。手術に立ち会った助産師のアンナは少女が遺した日記を頼りに、彼女の身元を割り出そうと動き始める。手掛かりをたどるうち、アンナはロシアン・マフィアの運転手を務めるニコライと出会う。ギャング映画ってあまり観ないジャンルです。普段ならまず手に取らない雰囲気の作品ですが、監督:デヴィッド・クローネンバーグ、出演:ナオミ・ワッツの名前に惹かれてレンタル。ナオミ・ワッツの出演作って良作多いんですよね。彼女の作品選びが微妙にツボだったり。あ、もう一人の主役、この作品で2008年のアカデミー主演男優賞にノミネートされたというヴィゴ・モーテンセンのことは全く知りませんでした。LOTRのアルゴラン役?で名声を得た俳優さんらしいです。
というわけでこの作品、ナオミ・ワッツ演じる助産婦が出産後すぐに死んでしまった少女の身元を探るために彼女の日記を盗むところから物語は動き出します。いきなりから「いやいや、いくらなんでも赤の他人の死体から日記ぬすまねーだろ」と思わずにいられない超強引なストーリー導入にビックリしますね。一応、過去の流産経験のトラウマからの行動と動機付けてはいますが、あまりにも無茶です。そして日記を開けば「私の名前は○○。ロシア出身よ」なんて書いてある。どこの世界に自分の日記で自己紹介書く奴がいるんだよと、冒頭からつっこみ2連発ですからね。これはハズレ引いたかな〜と若干不安になりつつ鑑賞続行です。

しかし、ストーリーが佳境に入る頃には引き込まれました。その原因はなんといっても寡黙な男を演じるヴィゴ・モーテンセンの渋すぎる演技!カッコイイ男ってこういうのだろ、ていうイメージをそのまま絵にしたような渋さ。台詞は少なめなんですが、微妙な表情の変化や立居振舞、髪型はもちろんオールバック、全てが完璧、渋すぎます。ハードボイルドです。パートナー役のヴァンサン・カッセルがアル中で情緒不安定なダメ男をこれでもかと演じきっているので尚更彼の渋さが際立っていますね。

ロンドンのロシアンマフィアのハナシなんですが、劇中はバイオレンスというよりもミステリータッチで物語は進行します。しかしながら唯一のバイオレンスシーンがすごいんです。なんと
全裸ですからね。この激渋男が鍛え上げられた肉体を
生まれたままの姿で惜しげもなく披露してくれるから世の淑女の皆さんには是非オススメしたい。男からみても羨ましい肉体ですよ、
上半身も下半身も。この作品、18禁だったんですが、その意味がこのシーンで理解できました。モザイクなしでナニを振り乱しながらの大乱闘ですからね。そういえばパートナー役のヴァンサン・カッセルも
アレックスという作品でブラブラさせてましたけど、この作品では彼ではなくヴィゴ・モーテンセンです。とにかく迫力あるシーンです、色んな意味で。

というわけでこの作品、ストーリー自体は特に目新しいものもなく、際立った演出があるわけでもなく、いたって普通の作品といった印象でした。イースタン・プロミスという言葉はマフィアの間では人身売買を表わす言葉らしく、そのへんの闇を描いた作品となっています。注射痕だらけの妊娠した少女が股から血を流しながら助けを求めてきたら、私なら彼女より先にショック死してしまいそうですが、人身売買や少女売春といったこの手のハナシは、映画の中だけでなく日本も含め世界中であることですからね。そういう意味では身近な問題といえるかもしれません。
「イースタン・プロミス」
★★★☆☆☆
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