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ピエロの赤い鼻

「ピエロの赤い鼻」を観た。
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小学校教師のジャックは、休みの日は赤鼻のピエロになって、お祭りに来た観客を笑わせていた。そんな父を息子のリュシアンはうんざり顔を見ていた。なんで父はみんなの笑い物になっているのか…。そんな思いでいっぱいの彼に、父の親友アンドレは、ジャックが赤鼻のピエロになった理由を語りはじめる。

おばあちゃんの涙は反則です・・・



久しぶりに鼻の奥の押すとツンとするスイッチが入って目から液体の出る作品だった。ベタといわれればそれまでだが、ツンとしてしまったからには仕方がない。

お祭りになるとピエロを演じ、客に笑われているジャック。そんなジャックを父親に持つ息子は彼のことを快く思っていなかったんですね。皆の笑いものになる父親だなんて、小学生くらいの子供にはイヤなものなのかもしれません。でもジャックがピエロを演じるのには理由があったのです。それを彼の親友であるアンドレが息子に語って聞かせるという、回想録の形をとってストーリーは進行します。
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時は第二次大戦中で場所はフランス、おばかコンビのジャックと親友のアンドレはちょっとした出来心からレジスタンス気取りでナチスの施設を破壊しまうのですが、これがとんでもない事態を引き起こしてしまうんですね。バレれば死刑確定級の重罪なのですが、相手はナチスです。バレなくても死刑ということで、テキトーに選ばれた4人の町民が拘束され「犯人が名乗り出なければコイツら死刑!」なんて言われちゃうからたまりません。もちろんお約束のように真犯人であるジャックとアンドレもこの4人の中に入ってしまってるからさぁ大変。
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主演が「奇人達の晩餐会」で有名なジャック・ヴィルレということで全体的に喜劇っぽい作品なので、穴倉に落とされて死を待つ4人にそれほど絶望感も悲壮感も描かれません。しかしこの軽さこそが、突然訪れる悲劇をより一層際立たせているんですね。鬼畜米兵ならぬ鬼畜独兵のはずのドイツ軍人、そんな中にも争いを好まず、非戦を貫く人間だっているんです。そんな一人のドイツ軍人とこの4人のわずか二日の交流、そして訪れる悲劇。ピエロの格好で4人を救ったドイツ軍人、そして現れた「意外な」真犯人、この2人のおかげで4人は命を救われるんですね。

ピエロ演じる父親を嫌っていた息子もこんな話を聞かされちゃ認めないわけにはいきません。自分の生はその時犠牲になった人たちの上で成り立っているのです。最後に父親が歌う、あの時ドイツ兵が歌った歌が胸を打つ。

心が弾む こんにちはツバメたち
屋根の上に空は輝く
路地には太陽が降り注ぐ
世界は喜びに包まれてる・・・


敵味方関係なくバトンを回して繋がった命、悲しいけど決して悲劇を前面に押し出すわけではなく、喜劇の中に争いの悲しみと未来への希望を内包させた佳作でした。


「ピエロの赤い鼻」
★★★★☆☆

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今作で主演のジャック・ヴィルレさん、3年ほど前に脳出血でお亡くなりになられました。彼の作品は「奇人達の晩餐会」しか見てませんでしたが、あまりのインパクトにずっと覚えてたんですよね。特に思い入れのある俳優さんでもなかったはずなのに、ニュースを聞いたときは衝撃だった記憶があります。今更ながら、合唱。





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