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トリコロール 赤の愛

「トリコロール 赤の愛」を観た。
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バランティーヌは、ドーバー海峡の向こうにいる恋人の電話を頼りにモデルの仕事をしながら毎日を送っている。通りを隔てたところには司法試験を目指しているオーギュストが住んでいた。或夜、仕事の帰りに飛び出してきた犬を車でひいてしまったことからひとりの初老の男、ジョゼフ・ケルヌに出会う。

トリコロール三部作最終章、「赤」。今作での三色旗にちなんだテーマは「博愛」。三部作の中でも最も評判がよろしかったので期待して観た。


う~ん、何とも不思議な、でも心地よい余韻の残る物語ですね。偶然が重なって出会った孤独な男と主人公である女の交流を軸にストーリーは進みます。平たく言ってしまえば過去の事件から心を閉ざして隠居してしまった男が、心優しい女との触れ合いから閉ざした心を次第に開いていくという物語なんですが、それだけで終わらないのがキェシロフスキ監督の作品です。
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この主軸となる二人の物語とは関係のないところでも、もうひとつのサブストーリーのような物語が展開されるんですね。司法試験を目指す青年とその恋人との物語です。この両者のエピソード、直接的には全く関係ないんです。でも主人公の女と街中でニアミスを繰り返したり、盗聴が趣味の男が二人の電話を偶然聞いていたりと、微妙にすれ違い続けるんですね。そのふたつの物語は最後まで平行線のままです。孤独な男の過去のトラウマをこの青年が現在進行形で体験していたりと、妙なところで偶然の一致があったりするんです。
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でも最後まで彼らの物語は交錯しない。またストーリーとは全く関係の無いところでも、瓶を捨てる老人が三部作全てに出てきたりと不思議な関連性があるんですね。この手法、デカローグシリーズでも使われていたのですが、なんだかこう、全ての出来事は関連づいていてつながっているんだという、人と人とのつながりだったり、不思議な縁だったり、運命的なものだったり、そういうものを感じてしまいます。物語は1本の映画として独立しているのですが、全ては同じ世界で起こっているドラマなんですね。わかりやすく例えるならば、筋斗雲にのった悟空が着いたところはペンギン村だったというようなカンジでしょうか。全てが一つの世界のこととして一気に身近に感じられてしまいます。そしてその効果は、青白赤の主要キャストが総出演するラストシーンで集約されるんですね。
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デカローグならば全10話、トリコロールならば全3作を駆使した、壮大な群像劇という見方も出来る連作だと思います。このトリコロールでは三部作を通して「愛」という大きなテーマの元で、それぞれの作品において個別のテーマが描かれているわけです。そういう意味でも、全ての物語が同じ世界で起こっているという魅せ方は効果的なんですね。最終作である今作のラスト、三部作のキャストが総出演するシーンを目撃した瞬間に全ての物語が重なり、観客はシリーズを通して描かれてきた「愛」という大きなテーマに気付かされるわけです。

このラストに演出される奇妙な一体感こそが、最終作である「赤」の印象を強めているのでしょう。青→白→赤の順で連続鑑賞してこそ、この大きな余韻を感じることができるんですね。順番間違えたら台無しもいいとこです。これから鑑賞される方は順番に気をつけてご覧になってください(笑)


「トリコロール 赤の愛」
★★★★☆☆

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Comment

baohさん★

こんばんは♪
次はビノシュの青の愛、かナ??
この三部作、観たんだけどもうぜんぜん覚えてないの^^
今日は以前話したバトンをやったのでお願いしにきました~いつでも良いです★
おねがいしまーす。

>migさん
早々にバトンやりました!って言いに行ったら記事消えてるし(笑)

復活したらTBしにいきますね~。ちなみに青は最初にみましたよ~。
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