スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ブリキの太鼓

「ブリキの太鼓」を観た。
buriki1.jpg

ポーランドのダンチッヒ(現在のグダニスク)を舞台に、3歳で自らの成長を止めた少年オスカルの視点で、1927年から1945年の激動の時代を描いた異色作。

「キョエェエエェエェェェェ!!!」

と奇声を発してガラスを割る超音波ダミアンの物語・・・



これは濃い

それも相当に。1979年の作品ですがタブーなんてぶっちぎりのハードさです。

物語は3歳で自ら成長をとめたオスカルの視点で進みます。このオスカルのキャラが半端じゃなく強烈なんです。首からかけたブリキの太鼓を肌身離さず、それを奪おうとする人間が現れると「キョエエエエエエ」と奇声を発して超音波でガラスを割ります。この時の彼の表情の怖いこと怖いこと。マジでイってます。これが演技とは思えない。ホンモノかと思ってしまったのですが、後から調べると役者は健常者の子供だったようです。神がかってるとはこういうことを言うのでしょう。この演技だけでも観る価値のある作品です。


舞台は第二次大戦へと突入していく時代のポーランド。そんな狂った時代の民衆を見つめるオスカルもまた、相当に歪んでいるんですね。海辺で馬の腐った頭からウナギがニョロニョロでてくるところ(これだけでも相当グロい)を見た母親がゲーゲー吐くところを見たオスカルは、狂ったように奇声をあげながら太鼓をドコドコドコドコ叩きまくるわけです。このシーンだけでも見てるこっちの頭がおかしくなりそうです。
buriki3.jpg

そんなオスカルくんも恋をするのですが、これまた倒錯気味の性表現なんですね。母親が発狂死して引き取られた家のメイドのような女のコ(健常者)がお相手なんですが、彼女の体に濡らすとシュワシュワする粉のお菓子(こういうの昔駄菓子屋にありましたね)を振りかけて唾液をたらし、それを舐めるというミッキー・ロークも真っ青のアブノーマルプレイですからね。健常者と障害者のセックスという、ある意味タブーすぎる表現も平気でやっちゃうから恐れ入ります。
buriki2.jpg

しかしそんな彼女もやっぱり健常者、家の主人とデキちゃうんですね。その行為をモロに目撃したオスカルくん、体当たりで妨害するのですがその後の彼女の台詞。

「気持ち悪いこの小人が!頭おかしいんじゃないの。アンタなんて精神病院に入ればいいのよ!」


なんて観てるこっちがドッキリする台詞を吐いたかと思うと、言われたオスカルくんは彼女の下腹に正拳突きをくらわすという激しい展開に眩暈がします。そんな傷心のオスカルくん、家出して向かった先はフリークスたちの集う見世物小屋というから、もう好きにしてくれというカンジです。
buriki4.jpg

そんなわけで描写はタブー無視の強烈展開なんですが、背景にあるものは結構シリアスだったりします。ナチスによるポーランド侵攻が時代背景になっているだけあって、迫害されるユダヤ人やファシズムに狂う民衆を飲み込んでいく時代のうねりを、オスカルくんは冷ややかな目線で見つめ続けるんですね。非現実的なドギツイ描写に圧倒されながらも、その時代というストーリーの軸がハッキリしているので妙に現実的だったりします。その対比が面白いと感じるかどうかは個人の好みに大きく左右されそうですが、インパクトは相当なモノがあります。1979年カンヌ映画祭パルム・ドール受賞、アカデミー外国語映画賞受賞の名作ですが、好んで観る人はかなり限定される作品でしょう。



「ブリキの太鼓」
★★★☆☆☆

記事が気に入りましたらクリックお願いします!→映画ブログランキングへ



怪演かつ名演、オスカルを演じたダーヴィット・ベネント。映画を観てると一瞬ホンモノかと思ってしまいそうになりますが、ちゃんと成長してます(笑)
Bennent_David.jpg



スポンサーサイト

Comment

baohさん☆

この作品、そういえばパルムドール賞なのよね、
わたし昔に観たんだけどかなり衝撃ウケちゃった。
ずっとまたみたいなーって思い続けてまだ観てなかった(笑) うわぁ、ちゃんと成長してるんだー!^^

下の冥土カフェの(←誤字)記事、
読ませてもらいましたー☆
面白かった! フフフ。しかし、ぼったくりね。
ここんところ忙しくなってコメント出来なかったの、でも読んでますよん♪

ううむ・・・
みなければならない義務感が・・・。
タイコを鳴らして奇声を上げるシーンは記憶にあるんで、なにかでちらっと見た事はありそうなんですが、しっかり見た事無かったです。

高校生んとき夜中の関西テレビで見たな!関テレ万歳!

当時はなんでお母さんが死んだのかよく分からんかったんだけど、
ヤンが死ぬときにちらっとトランプのカードを見とこにぐっと来た
あとちっこい劇団はよかった!

オスカル、当時12歳って聞いたからてっきりホンマモンかと思ったけど大人になってて安心したわ

×見とこ
○見せたとこ

しっけいしっけい

>migさん
この映画がmigさんとこの記事拝見して気になってた作品です!ようやく鑑賞できました。衝撃的でしたね~。オスカルくんの奇声に眩暈がしました・・・

冥土カフェ、おかげさまでいいネタになりました(笑)

>すしバーさん
おぉ、ホステルに続き義務感が芽生えましたか?(笑)自分の記事読んでその映画に興味もってもらえればブログつけてる甲斐があったというもので嬉しいですね。

しかしこの記事に興味を示されるとは・・・・そんなすしバーさんには「フリークス」もオススメしておきます(ニヤ)

>ぐーたま
さすがぐーたま!キワモノは抑えてるね!!って賞とってる作品にキワモノは失礼かwしかしこの記事書きながら、「ぐーなら観てるかな・・・いやさすがにこれは・・・」なんて思ってたんだけど、やっぱり観てたかw

テレビでこの映画やってたのかー。今これを放送するのはいくら深夜枠でも不可能なんじゃないか。大らかな時代でしt

関テレ万歳!

これね・・・

ワタシも ぐーやまさんと 同じく 夜中のテレビで観た! いや 正確には観よう!としたのですが 長いため 前半 後半にて上映。
怖いのにガマンしてみてたら その 腐ったウマの目んタマから うなぎがびょろ~で ギョエーーーーー!となり そこで観終わりました・・・。
下手なホラーより怖い というのが 今でも思う感想です。

>プリシラさん
こんばんは~。
>うなぎがビョロ~
やっぱそこですか(笑)それだけでもグロいのに、合わせてオスカルくんの奇声+太鼓連打ですもんね。ほんとあのシーンはヤバいと思います(笑)

記事に使った三枚の写真みても、あきらかに危険な香りがしますよね・・・w

観ましたよ、

当時、かなり衝撃を受けました。

そもそも冒頭の「スカート」から、若い娘には衝撃的でして。

いくつもの印象的なシーンがありますが、一番うぐ……となったのは魚をほおばるシーン。

でも、もう一度観たいですね、この記事を読んで思いました。

>sugarさん
こんばんは~。
魚ほおばるところって、母の気が触れたところのワンシーンですよね。あれ、確かにウプッってなりました。なんかグロいんですよね。この映画、強烈なシーンが多いですけど、それだけじゃないというか、観れば観るほど味のある映画のような気がします。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

こちらこそよろしくお願いします。

で、例の件は・・・大丈夫とは言い難いです(苦笑)ま、そこは映画の魅力をより多くの方々に感じてもらうための引用ということで!!しかるべき筋の方からクレームがつけば即刻削除しますが・・・
非公開コメント

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

真・映画日記『ブリキの太鼓』

9月14日(木)またしても雨。そういえば、前の日(13日)から一気に寒くなったので、この日は長袖のワイシャツを着る。午前中、雨が徐々に弱まり、午後になるとほとんど降らなくなった。午後6時過ぎに終業。会社から歩いて5分程のところにあるマンガ喫茶に行きパソコンを。8
クリックお願いします
br_decobanner_20100209113847.gif br_decobanner_20100209114432.gif
プロフィール

baoh

  • Author:baoh
  • 【評価基準】
    ★★★★★★

    ★★★★★☆ 
    最高!
    ★★★★☆☆ 
    (・∀・)イイ!
    ★★★☆☆☆
    見所アリ
    ★★☆☆☆☆
    微妙
    ★☆☆☆☆☆
    制作者でてこい
    ☆☆☆☆☆☆
    市中引き回しの上斬首


    ご意見・苦情・恋文などはこちらからどうぞ
    →baoh77@hotmail.com


My favorite
Evanescence - "Bring Me To Life"        映画「デアデビル」テーマソング

カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
MOVIE NEWS

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

お友達Blog
ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。