ギター弾きの恋 

「ギター弾きの恋」を観た。
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天才ギタリストだが、プライベートは破滅的というエメット。彼は、素朴な女性ハッテイと同棲するが、突然、上流階級の女ブランチと結婚。しかし、本当の愛はそこにはなかった…。

ウディ・アレンの映画って数本しか観たこと無いですけど、どれもいいような気がするし、実はそうでもないような気もする。なんというか、微妙に自分のツボからズレてるんですよね。いいな、と思うシーンは必ずあるんですが、なんだか退屈だな、と思うシーンもある。それも大外しというわけでもなく中途半端にズレてるからなんとも「ビミョ〜」な印象が残ってるんですね。ピッタリはまる人にはたまらない監督さんなんでしょうけど、個人的には扱いに困るビミョ〜監督ナンバーワンといったところです。

で、この作品はどうだったかというと・・・


イイネ!

これは良かったです。ショーン・ペン、サマンサ・モートン、ユマ・サーマンという豪華キャストですが、私が惹かれたのはタイトル!「ギター弾きの恋」って邦題は良いですね。哀愁の漂うような、切ないような、決してハッピーエンドでは終わらないような予感を感じてしまうなんとも絶妙な邦題だと思います。

物語といえば、いきなりウディ・アレンがでてきてなにやらしゃべりだします(笑)なんだなんだと思いながら眺めていると「エメットについてのエピソードは沢山あるんだ。例えば・・・」なんて語り出してはそのシーンになるという展開なので、なるほどドキュメンタリー仕立てになってるのかと納得。他にもこの天才ギタリストの関係者と思われる人物がでてきてはエピソードを語ってそのシーンになるという展開なので、「フ〜ン、ジャズ界の過去の大物なのかな?」なんて思いながら観てたんですけど、観終わってどんな人物なのかと調べてみれば・・・そんなヤツ存在しませんでした。
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コロっとだまされてしまいました。架空に人物をさも実在した人物のように仕立て上げてドキュメントタッチにしてあるんですね。突拍子も無い男の物語なのに、こういう手法で魅せられてしまうと妙な説得力があります。なかなか面白いですね。最後まで信じきってました。

「おれは一人の女には縛られないのさ。何故ならアーティストだから」なんてのたまいつつ、自堕落三昧の生活を送る天才(自称)ギタリストの物語です。そんな男の恋バナが綴られているのですが、ギタリストの話というだけあって音楽が抜群にいいですね。ギターの音色はウットリしてしまいそうなほど綺麗だし、ジャズセッションやショーのシーンはノリノリです。そしてこの映画で個人的に特筆したいところといえば・・・・彼が恋に落ちるサマンサ・モートンの可愛らしさ!!
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このコが「モーヴァン」でたるんだ体で脱ぎまくってた女と同一人物だなんて・・・恐るべし女優。まぁ今作では口がきけないけど一途で献身的な女のコという設定だったので、その役どころによる魅力が大きいのも事実ですが。とにかく愛らしいです。食いしん坊でしょっちゅうパンをほおばってるところなんて、もうギュ〜ってしたくなってしまいます(*´д`*)
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対してアブナイ匂いに弱い上流階級出身の女にユマ・サーマン。彼女はイマイチ魅力がでてませんね。別にユマじゃなくても良かったような・・・なんて思ってしまうほど印象に残りません。そのあたり、ショーン・ペンとサマンサ・モートンがハマりまくってただけに惜しいところです。サマンサの引き立て役にしたってもうちょっと印象に残る描き方をして欲しかったですね。
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自由きままの自堕落お気楽男のショーン・ペンといえばあっちへフラフラこっちへフラフラと浮き草生活。そんな彼が本当に必要としていたのは・・・失って初めて気付く自分の気持ちと相手の存在の大きさ。ちょっぴり切ないラストが物悲しい作品でした。



「ギター弾きの恋」
★★★★☆☆

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