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卒業

「卒業」を観た。
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大学を卒業したベンジャミンは、そのお祝いのパーティーでロビンソン夫人と知り合い、夫人の誘惑に負けて関係をもった。一方彼は、両親のすすめでロビンソン夫人の娘、エレーヌとつき合う。

3月といえば卒業の季節・・・ということでこの映画をチョイス。映画を観たこと無くてもラストシーンだけは誰でも知ってるという、花嫁を連れ去るラストがあまりにも有名な作品。ご多分に漏れず私も「ラストシーンだけ知ってる」というクチだったので、これは良い機会だとばかりに期待して観た。

で、どうだったかというと・・・



なんだこのボケ男は!!!11

と鑑賞中は思わず叫びそうになってしまいました。これが1967年の公開当時、世界中で大ヒットしたというから驚きです。う~む、時代が変われば価値観も変わるというのはこういうことかと思ってしまいました。

というのもこの作品の主人公でもあるベン(若き日のダスティン・ホフマン)がとんでもない男なんですね。金持ちのボンボンで苦労しらずの一人っ子、おまけに学業優秀でスポーツマンというからこれだけで既に鼻持ちならないヤツなんですが、学校を卒業したにも関わらず「将来が不安なんだ」なんて甘ったれたことをぬかしながら働きもせずに家のプールでプカプカ浮いてるすねかじりですからね。ニートですよニート。

「方向性が定まらない」という青春の悩みがプールプカプカと掛かってるのかもしれませんが、そんなことはどうでもいいんです。とにかくこの男、全てが自分中心のスーパーワガママ野郎なんですね。こいつの行動は全て自分の欲望に基づいた行動なんです。相手の気持ちなんて知ったこっちゃない、完全に唯我独尊状態で暴走します。今時中学生だってもうちょっと分別のある行動しますよ。しかしこいつは欲望一直線のアニマル野郎というから開いた口が塞がりませんね。

クソマジメに優等生を演じてきたべンは当然のようにチェリーボーイなんですが、こともあろうに母親の友人のオバチャンの誘惑に乗っちゃうんですね。いくら童貞だからって相手選べよってかんじなんですが、いかんせんアニマルなのでそれは無理な注文です。熟女の魅力の虜になったチェリーボーイは夜な夜なホテルで逢引するんですね。ここでもこいつのバカっぷりが炸裂します。コトの終わったベッドの上で、旦那との馴れ初めを根掘り葉掘り聞きだそうとしたり、挙句の果てに彼女の子供のことまで聞き出そうとするから最低です。ウザすぎる質問攻めにいい加減彼女がキレると「フザけんな!オマエなんて最低の女だ!こんな行為は最低だ!汚らわしい!」なんて逆ギレかますというからほとんど幼稚園児です。
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そんな幼児並の思考回路の主人公、母親だけでは飽き足らず調子に乗って今度はその娘にまでその魔の手を伸ばします。娘も娘でこんなニートのどこがいいのかサッパリわかりませんが何故かこの男に惚れちゃうんですね。彼女が心惹かれていく描写なんて一切ないんですが、惚れてるみたいなのでそういうことなんでしょう。かくしてこの男の親子丼狙いは成功するかに見えるんですが、すんでのところで「母親と関係があった」ということがバレちゃうんですね。「あんたなんてサイテー!近寄らないで!」なんてかわいらしい台詞に時代を感じます。ファックもシットもサノバビッチもでてきません。40年前はそんな単語なかったんですかね?

というわけで彼女は一目散に逃げ出すんですが、これでめげないのがこのアニマル、メラメラとその欲望に火がつくんですね。「オラ、あいつと結婚するだ!」なんて突然世迷言を吐いたかと思うと、逃げる彼女を執拗にストーキングしはじめます。実は彼女には長年付き合ってた彼氏がいたにもかかわらず、そんなことおかまいなしです。全ては自分優先ですからね。彼女の大学の近くに部屋を借り、学校内にまでそのストーキングは及びます。ひたすらつきまとって暴言を吐いたり怒鳴ったりと、ここまでくれば完全にキ○ガイです。これを「若さゆえの行動」ととるか「犯罪者予備軍」ととるかに時代を感じますね。現代では残念ながら完全に後者でしょう。監獄直行で人生アウトです。
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しかしこの映画は40年前の作品、こんなキ○ガイ男に何故か彼女は惚れ直すんですね。この男のせいで彼女の両親は離婚してしまうというにも関わらずです。このムチャクチャな恋愛描写も「若さゆえの・・・」なんて言って寛大な心で見てしまえる40年前、なんておおらかな時代なんでしょうか。

そして有名なラストシーンです。そこだけ知ってる人間としては「青年が颯爽と花嫁と奪って走り去って行く・・・」なんて勝手な良いイメージを持ってましたが、実際観てみると全然ちがいます。長年付き合った彼氏とお互いの親類が見守る中、厳かに進行される結婚式、そこへこのアニマルがのりこんでくるわけです。まずガラス戸をガンガンガンガン乱打しつつ、鼻水たらして奇声を上げて式をブチ壊します。呆然とする関係者一同、怒りに震える新郎と花嫁の両親、何故か狂喜する花嫁、そんな中へこの男は突貫します。つかみかかった父親のみぞおちにヒジ打ち一発KO、ブチ折った教会の十字架を振り回しながら関係者をなぎ倒し、花嫁を強奪してこの男の欲望は達成されるわけです。一体どれほどの人間を不幸にすれば気が済むのかと思ってしまうのですが、そんなことは屁とも思ってませんからね。自分の欲望は全てに優先するのです。

というわけで最初から最後まで一切の我慢も忍耐もなく、欲望むき出しで突き進む暴走機関車のような男の物語です。途中で何人もの人間を刎ね飛ばしてますがそんなことは些細な事です。他人なんてどーでもいいんです。自分がハッピーになれれば他人なんて知ったこっちゃありません。でもBGMはサイモン&ガーファンクルの美しいメロディというから、どこまで自分を美化するんだと呆気にとられてしまいます。アメリカという国の真髄を垣間見たような気にさせてくれる作品でした。

今観たら絶対ありえないってこの作品・・・


「卒業」
★☆☆☆☆☆

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Comment

baohさんはじめまして☆
いつも見てますが初めてコメントします。
私もずっとラストだけ知ってて、何年か前に初めてちゃんと見たのですが・・・。なんだこいつ、ただのストーカーじゃないか、こんな男のどこに惹かれたんだ、と思いました。
昔はこんなのがアリだったんですかね?

そうだったんですか!

何せ見たのは小学生時代・・・。
しかもテレビ。
なので 最後に 鼻水垂らして泣いてるのも
「そーか この人こんなに好きだったのか」
と 納得していましたが・・・。
子供ってやっぱりそこまでわからないもんなんですね。

しかし Baohさんの評を読んで 迷い婚で ジェニファーが何故あの男に会いたがったのかわからなくなりました。
こんなのお父さんだったら・・・(涙)!自分までやられちゃうよ~!

昔はなんでも抑制されてた時代なので かえって 欲望のままに 暴れまくる(って言葉が相応しい?)のが 人々の 「オレもこんな風にやりたい放題したい!」という 隠された欲求を満たしたのでは?

・・・って 考えるより他に こんなトンデモ主人公が共感を得た理由が思い当たりませんw

baohさん こんばんは~
これは、観てないんですがもっと美しい話かと
勝手に思ってました、こんな鬼畜ストーリーだったとは・・・
駆け落ちしたとこで、こんな男では直ぐに破局しそうです(笑)

>kuroさん
はじめまして!
これ、ラストだけ知ってる人には信じられないストーリーですよね。とんでもないバカ男っぷりに呆然としてしまいました。昔は・・・・こんなのがアリだったら怖いです(笑)大勢に迷惑かけまくってることなんてどこ吹く風ですからね・・・それだけ大らかな時代だったということでしょうか?(笑)

コメントありがとうございました。今後ともよろしくです!

>プリシラさん
そうだったんです!
とんでもない自己中男の暴走物語でした。主人公の男女以外の脇役はほとんど人間扱いされてませんでしたよ、これ(笑)

やっぱり時代ですよね~・・脇役の不幸なんて気にするところじゃないのかもしれません。あくまで主人公!主人公が全て!みたいなwこのやりたい放題っぷりが後先考えない青春時代ということで共感を呼んだんでしょうか・・・謎です(笑)

>hiroさん
私も勝手に美しい話と思い込んでたので主人公のありえない行動に驚愕しっぱなしでした(笑)人物描写という意味では現代じゃちょっと厳しいですね。当時を知る人がノスタルジーに浸るくらいの作品のような気もします。
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