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セブンス・コンチネント

「セブンス・コンチネント」を観た。
DXDS56_l.jpg

ミヒャエル・ハネケ監督が手掛けた初期作品集のシリーズ第1弾。オーストラリアへの移住を希望する一家の3年間を追った絶望の物語。“一家心中”という破滅へ向かう家族を淡々と、ハネケ独特の色彩で描き出す。

変態監督ミヒャエル・ハネケの初期作品が一挙DVD化されたと聞いていそいそとツタヤへ向かい店内を物色。そんなマニアックなの近所のツタヤに置いてるかなぁ・・・なんて不安を感じながら探したのですが、ありました、新作コーナーにしっかり並んでおりました。それも各1本づつ、棚1列丸まる使ってのVIP待遇ですからね。にも関わらず1本たりともレンタルされてませんでした(笑)選び放題ということで1発目はこの作品をチョイス。

これはハネケ祭り開催か!?



すいません、無理です(つД`)さすがにハネケ作品を6本も続けて鑑賞するほど病んでません。彼の作品を6本連続鑑賞するような人っているんですかね。相当強靭な精神力の持ち主か、相当病的にひん曲がった精神の持ち主のどちらかくらいしか無理でしょう。というわけで間に他の映画も挟みながら、ジワジワと鑑賞していきたいと思います。

さてこの作品、ハネケの初監督作品ということですが私が今まで観た彼の作品(ファニーゲーム・ピアニスト・隠された記憶)のどれよりもハネケ節が炸裂してるような印象ですね。もうこれでもかというくらいの不親切っぷりですよ。物語は一家心中にいたるまでの、とある家族の3年と1日が描かれるんですが、とにかく何も起こらないんですね。「これ、淡々となんてレベルじゃねーぞ」なんて口走ってしまいそうになるくらい何も起こりません。一家の日常がただ切り取られ、並びたてられるという繰り返しの映像を観客は100分間延々と見せ続けられます(笑)

説明なんてありません。ただ、彼らの一家心中にまでいたる日常を観続けるわけです。この一家、両親と可愛い娘、夫の仕事も順調で「一体なにが不満なの?」というくらいの幸福そうな一般的中流階級の家庭なんですね。そんな一家が家族仲良くスーサイドですからね。幼い娘まで乗り気というからこの一家の異常っぷりがよくわかります。
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一体何が彼らをそうさせたのか、それは観客に勝手にアレコレと想像させるだけで映画は何も語りません。あいかわらずの丸投げ映画です。普通に観れば「俗世からの解脱」という解釈がシックリくるような気がしますね。「繰り返される変化の無い日常、俗物に囲まれて生活する現代人、こんな世界に一体何の意味があるというの?」ってところでしょうか。まるで思春期の中学生みたいな思考ですが、大人になってもこういう思想に取り付かれてる人っているんですよね。アイタタタってかんじなんですが、本人にとっては相当に深刻な問題なんでしょう。最近流行の練炭大好き自殺サークルのメンバーなんかに多そうです。

こういう人たちってそもそもがマトモな精神状態じゃないんだから、マトモな人間があーでもないこーでもないなんてアレコレと原因を推測したところで本当のところは本人にしかわからないんですよね。特に「あれも欲しい これも欲しい もっと欲しい もっともっと欲しい」なんて常日頃から思っている俗物大好きな私のような人間には到底理解不能です。
seventhcontinent2.jpg

「生活の痕跡全てを破壊しつくして一家心中」という事件の記事からインスピレーションを受けてこの作品を撮ったそうですが、この映画を見る限りはハネケさんもごく一般的に推測される「自殺の原因」を考えたんでしょう。宗教の匂いもさせつつ、中心にあるのは「俗世からの解脱」でしょう。ラジオから流れるイ・イ戦争やハイジャック事件などの不安定な世界情勢、帰宅中に遭遇する悲惨な事故、そういった現代社会の闇を垣間見せることによって、そんな中で毎日を送る現代人への警鐘めいたメッセージをこの一家を通して感じることも出来ます。

まぁこういう「現代社会の生み出す闇」というテーマはどのハネケ作品にも通じるものがあるので、彼は一貫してこれをテーマに映画を撮り続けてるのかもしれません。そういう意味ではハネケ作品、ある意味わかりやすいかも?(笑)


「セブンス・コンチネント」
★★★☆☆☆

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Comment

baohさん☆

観たのね~♪

これ、ハネケの最高傑作という声もあるらしいけど
異様な雰囲気のある映画で、
沈黙が恐かった~。

『ベニーズビデオ』が好きだなぁー。
まだみてないのもあるからわたしもハネケ祭りしたいんだけどなぁ、、、、(笑)

>migさん
観ました!

これが最高傑作ですか。う~ん、慣れてきてるせいか、個人的には物足りなかったかな(笑)

次はベニーズビデオ見るつもりです。共にじわじわ制覇しましょう(笑)

こんにちは★
トラックバックありがとうございました。

セブンス・コンチネントは結構好きでした。
ジワジワと死に向かっていく様子に恐ろしさを感じました。

ハネケ作品も残り3作品になりました。
(18日に残りも全部レンタルしたので、5月中には完全制覇出来そうです!)

作品自体は鬱々しいオーラ出まくりですが、やっぱり観る価値はありますよ。
baohさんのハネケ祭の続きを楽しみにしとります!

続けて観ると疲れやすくなりますから(笑)

>マイコさん
頑張ってますね~。私はマイコさんみたいな連続鑑賞はとても無理です(笑)1本みただけで頭が鉛のように重くなるんですもの。

私も近いうちにハネケ祭り再開したいと思います!次はベニーズ・ビデオの予定。近所のツタヤ、いついっても全作品だ~れも借りてないので、そのうちなくなっちゃいそうで心配です(笑)
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