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21グラム

「21グラム」を観た。
21g.jpg

クリスティーナは、ふたりの娘と優しい夫と幸せに暮らしていたが、その愛する家族を交通事故で失ってしまう。ひき逃げ犯は前科者のジャック。更生し、神を信じて真面目に働いていた矢先の不注意による事故だった。しかし、亡くなったクリスティーナの夫の心臓は、移植を待っていた大学教授のポールの命を救う。このことがきっかけになり、クリスティーナ、ポール、ジャックは引き寄せられるように近づく…。

また時間軸グチャグチャ映画か!

と鑑賞開始直後に思わずにはいられない作品。


この手の時間軸ズレまくり系の作品ってのは、全ての要素が最後に1つに収束することによって爽快感を演出するドラマだったり、とりあえずこれやっときゃミステリアスになるだろ的なサスペンスだったり、観客を混乱させるだけさせていきなりエンドロールどーん!という「キミはこの映画が理解できたかね?フフン♪by監督」という脳ミソ爆発映画だったりするのが常なんですが、この作品は前述のどれにもあてはまりませんね。

事故によって夫と子供を同時に失った女、その死亡した夫の心臓を移植された男、そして事故を起こした男、過去・現在・未来のカットが入り乱れながら彼らの物語は進みます。この手の映画ってとりあえず冒頭は???な状態なもんだから時間軸ズラし系映画だと気づくまでは毎回「もしかして俺ってスゲー馬鹿?」と軽く不安になってしまいますね。まぁこの作品はそこまで複雑にしてあるわけでもなく、中盤あたりで大筋が理解できるので一安心です。
21g_3.jpg

と言うのもこの作品、ラストまで観客の理解を困難にする必要性などこれっぽっちもない内容なんですね。別に衝撃のどんでん返しや真犯人はケビンスペイシーだったなんてビッグサプライズは必要ない作品なわけです。サスペンスでもミステリでもなく、人間ドラマなんですね。数奇な運命に翻弄される3人を通して、「死」という耐え難い現実に直面した三者三様の生き方が描かれています。

それにしてもこの時間軸ズラし手法というのは強力な手法だなぁと改めて感じてしまいました。この作品、正攻法のストーリーで描いたらひどくつまらない作品になる可能性が大いにあると思うんです。展開は超強引だし、重篤な意味を含んでいるように見えて実は大したこと言ってないような気もする。そのくせ淡々として起伏がないうえに暗いので、寝不足気味で観ると10分で夢の彼方間違いなしってヤツです。
21g3.jpg

しかしながら時間軸が入り乱れるおかげで通常の1.5倍増しの集中力で観客は物語にひきつけられるんですね。ちょっとした盛り上がりのシーンも時間軸を無視して唐突に挿入されれば鮮烈な印象として記憶に残る。なにより、登場人物たちの幸福なシーンと不幸なシーン、そしてその間のシーンを並び替えながら上映することで、観客はいやがうえにもアレコレと想像しながら物語に入り込んでしまうわけです。大したこと言ってないのに、こういう見せ方をされると何だか高尚な内容のように錯覚しそうになってしまいますね。
21g2.jpg

というわけで、この時間軸ズラシ作戦はストーリー展開上必要だったというわけでもなく、作品の性質上観客をハマらせるためにやった、という使い方のような気がします。これはこれでアリでしょう。下手すると安眠映画になってしまいそうな内容を、通常の1.5倍の集中力で魅せきったという監督の手腕を誉めるべき作品だと思います。

でもなんかセコいなw


「21グラム」
★★★☆☆☆

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Comment

おはこんばんちわ☆

バベルの監督過去作ですね。
早く観たいです。

デビュー作の『アモーレス・ペロス』も時間軸グチャグチャ系でしたよ。
でもすんごい面白かった~!!
私は21グラムよりも断然好きです。

でも、死んだら本当に21g軽くなるのかなw
何か微妙ですよねw数字が。

これ前親が借りてきて見てて、おえっつまんね!って言ってました(笑)
俺も途中まで見てたけど料理しながらだったんで…。覚えてねw

でもいつかは見たい作品ですな。

>マイコさん
おはこんばんちわ☆ってアラレちゃんですかw

アモーレス・ペロス観てないんですよね~。面白かったですか。今度見てみます!この作品は正直微妙でしたw

>KAZUさん
普段映画をあまり観ないような人の観る作品じゃないですねwおもしろいかつまらないかで言えば、確実につまらないですよ、この作品(笑)時間軸イジられてたので集中して見ましたけど、ストレートなつくりなら寝てたかもw

映画鑑賞に慣れていない時期に見たもので
見事に前半1時間は意味がわかりませんでしたv-292
繋がりがみえなくてぐちゃぐちゃ・・・
やっと後半飲みこめてきたので一応記事にはしてあります。
TBさせてもらいますね。

>ジュンさん
この手の時間軸ズラしものって、慣れてないと厳しそうですよね。わからないから必死で観てしまうタイプと、なんじゃこりゃーツマンネってなるタイプで分かれそう(笑)この手法を使う必然性があまり感じられない作品でした。

初めまして

毎日見に来てましたがついにコメントしてしまいます。
私も好きになれなかった。好きな俳優が出てるので楽しみにしてたのですが・・。一時期時間軸いじった映画が「もういいじゃん!」ってくらい出てたせいか?眠かったせいか?私の感性がおかしいのか?と考えたのですが。
他の所は誉めてる人が多くて言い出せなかったのですが同じ意見の方がいてホッとしました。

お久しぶりです。
この映画の時間軸ずらしって,やたらと細分化されてませんでした。確かオチ始まりでしたよね。あそこは、少し驚いた。
現実の時間とシームレスに繋がってた様に思えて違和感がなかったかも。ストーリー自体は、あまり好きには、なれないかな。

>あかひさん
始めまして!コメントありがとうございます。
ネームバリューのある監督の時間軸ズラし手法によるテーマが「死」の映画・・・・この要素だけで、よくわからないけどとりあえず誉めてみる、という人が多そうな気がしないでもないですね(笑)

内容は私も特に得るものも感じるものも無い作品でした。この辺は個人の価値観によるところが大きいので何ともいえませんが、「それらしく魅せる」技術はやっぱり上手いと思いました。そんな感想しかないというのも微妙ですけど(笑)

今後ともよろしくおねがいします!

>hiroさん
かなり細分化されてました。オチ始まりはこの手の時間軸ズラし映画だとよくあるオープニングですね。オープニングが物語の終着地点から始まってどんどん逆行、中盤を経て、ストーリーの前半を挿入しながらオープニングでみせたラストシーンへ・・・というのが王道だと思います。最初と最後のつながるメビウスの輪のような感じでしょうか。

ストーリー自体はつまらなくても、パズルのような感覚で頭の中で場面をツギハギしながら展開を予想していく、という見方もこの手の作品の楽しみ方かもしれませんね。


kyoukanしました←笑

私も、当時映画館で見ましたけど、同じ意見ですね。
まさに、通常の時間軸でみたら、いまいちな作品だったように思います。
イニャリトゥって、その程度・・・?なんて思ってしまいました。

>とらねこさん
そうですね~。通常の時間軸だとイマイチだからこそこういう手法をわざわざとったのかと勘ぐりたくなる作品でしたね。

重いテーマなわりに何も残らないと言うかなり微妙な印象にw
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21グラムショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツ東北新社 2004-11-05by G-Tools人は死ぬと21グラム体重が減るそうです。魂の重さ、命の重さがたった21グラム。なのに実際の人の命は計り知れないくらい重
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