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バンカー・パレス・ホテル

「バンカー・パレス・ホテル」を観た。
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空から容赦なく降り注ぐ、白い核酸性雨。地上では革命の嵐。地下では秘密のシェルター「バンカー・パレス・ホテル」で、腐った政府高官たちが生きのびたいと必死だ。そこへ反乱軍の女スパイが潜入してきて…。

エンキ・ビラルの初監督作品であり、1989年の公開当時、フランスの観客動員記録を塗り替えた話題作です。おそらくフランスでは有名な作品だと思われるのですが、日本では当然のように廃盤ですからね。漫画では哲学的な要素も絡ませたなんちゃって奥深さがウリのSFコミックは今の日本でも人気がありますが、映画となるとそういうわけにはいかないようです。

まぁ廃盤と言えどDVDになってるのが救いかな、などと思いながら鑑賞してみた。



あ~、これは廃盤になるわ(納得)

舞台は核戦争後の終末観溢れる近未来。秘密シェルターである「バンカー・パレス・ホテル」に集められた政府高官たちの中に女スパイが潜入してきて・・・なんて説明だけ見ると、なんだかスリリングなSFサスペンスを想像してしまいますが、これが全然スリリングじゃないんですね。スリリングどころか、スパイのはずなのに緊迫感などカケラもなく、ただひたすら淡々と物語は進みます。お年寄りでも安心のバリアフリー住宅並の起伏の無さですよ。うっかりお疲れ気味の時にでも鑑賞しようものならアっという間にレム睡眠です。
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しかも劇中は「いつの時代なのか、何故こうなったのか、役人達は何をしているのか、何が目的のスパイなのか」などという背景や設定の説明が一切無いままストーリーは突き進むもんだから、中盤あたりまでは何が何だかわかりません。それに加えて前述したバリアフリーの親切設計ですからね。廃盤にしてくれって言ってるようなもんです。一般ウケは限りなく不可能に近い内容ですね。
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しかしながらつまらなかったのか、と問われれば答えはNOです。このあたりは個人の趣味になってきますが、この不親切さとフランス映画特有のけだるい雰囲気、でも内容は近未来SFサスペンスという、奇妙な違和感を感じる劇中の雰囲気に何故か惹かれるんですね。そして何と言ってもエンキ・ビラルの描きだす映像世界!これには目を奪われます。青みがかった色調で統一された映像、奇妙で滑稽なアンドロイド達、年代不詳の小道具と街並み、全てが頽廃的な美しさを演出していて、冒頭から一気に引き込まれてしまいます。
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ただ、この類の世界観や映像に興味がないひとには、何一つ楽しめない内容でしょう。完全に趣味の問題ですね。エンキ・ビラル監督の作品はこの作品で全て鑑賞したことになりますが(といっても3本しかないけど)、どれもこんなカンジです。唯一現在でもレンタル屋に並んでいる「ゴッド・ディーバ」を観て、「あ、なんかいいな」と思った人は観ても損はないと思います。「これ、なんかよーわからんけど最高!」って思ったアレな人は是非買いましょう、後悔はさせません。ヤフオクで買えます。逆に「なんじゃこりゃーツマンネ('A`)」と思った人は偶然レンタル屋で見かけても手にとらないほうが無難でしょう。

というわけで完全に観る人を選ぶ作品です。この監督の作品、どれもストーリー自体はかなり微妙(笑)なんですが、その独特の世界観にハマれる人には堪らない監督さんだと思います。(一部の人には)オススメ!


「バンカー・パレス・ホテル」
★★★★☆☆

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【エンキ・ビラル監督作品】
バンカー・パレス・ホテル」★★★★☆☆
ティコ・ムーン」★★★★★☆
ゴッド・ディーバ」★★★★☆☆




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バンカー・パレス・ホテル

フランスのマンガ家エンキ・ビラルが監督、脚本を務めた、酸性雨の降る未来都市を舞台に描くSFファンタジー。ジャン・ルイ・トランティニャン、キャロル。ブーケほか出演。

『バンカー・パレス・ホテル』映画レビュー:ジャン=ルイ・トランティニャン(出演),キャロル・ブーケ(出演),エンキ・ビラル(監督)

内容(「キネマ旬報社」データベースより) フレンチ・コミックスの第一人者、エンキ・ビラルの初監督作品。白い酸性雨が降り続き、政府軍と反乱軍が衝突を繰り返す世紀末。崩壊寸
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