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クラッシュ

「クラッシュ」を観た。
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クリスマスを間近に控えたロサンジェルス。黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティン。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯、大きく狂い始める…。

みんな~、病んでるか~

とポール・ハギス監督が言ったか言わないか知りませんが、この作品がアカデミー作品賞を獲ったということはそれだけ病んでる人が多かったということでしょう。


言わずと知れた今年のオスカー作品です。ブロークバックマウンテンと争った作品ですが、観ればこの作品が獲ったことは納得です。個人的な好みはおいといて、栄えあるアカデミー作品賞として世界に送り出すにはこの上ない作品だと思いますね。

コテコテの人種差別をベースに多種多様な人種・階層の登場人物たちが織り成す群像劇です。「人種差別はいけませんよ!メッ!」という作品かと思ってたんですが、それだけじゃないんですね。

物語の冒頭で各キャラクター達が入れ替わり立ち代り暴言を吐いていくというなかなか新しい登場人物紹介で始まるこの作品。これでもかというくらいの人種差別用語のオンパレードですよ。社会的地位のある人間もそうでない人間も、教養のある人間もそうでない人間もみんな仲良く暴言を吐いてくれるので、「誰しもが持つ差別意識」という人間の闇の部分をバッチリ刷り込まれてしまいます。
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そうしておいて各キャラクターのエピソードが繋がりだす中盤あたりから、状況によって変化する人間の多面性がメインとなってそれぞれのエピソードが収束されていきます。

人と人とのつながりの重要性、誰しもが抱える心の闇、そして状況によって善にでも悪にでもなる人間。そんなことが描かれているのですが・・・


まぁ正直申しますと


こんな当たり前のことを今更ですか?

と劇中はずっと思ってしまいました。すいません、とっても素晴らしい映画だと思うんですけど、全然心に響きませんでした。わざわざ映画で言われるまでも無く、日常生活や日々流れるニュースを眺めてれば嫌でも考えてしまうようなありふれた普遍的なテーマだと思うんですけど。この作品を観終えた私の感想といえば、「うんうん、そうだね~」ってなもんでした。それ以上でもそれ以下でもないというか。この映画のテーマなんて普段から誰でも考えることなんじゃないの?と。観客に投げかけるタイプの作品なんでしょうけど、個人的には新しく得るものが無かったというか。人間達にどことなく光明を持たせるようなラストへの展開も、投げかけているかのようで、実は一つの答えへ誘導されているかのような、いかにもアメリカ的なラストで鼻についてしまう。
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このテーマの作品がアカデミー作品賞だというのが現代人が病んでる証拠だと思いますね。人種差別をベースにしてるってところもアメリカ人が大好きなネタなのでウケも良かったのでしょう。まぁこの映画で涙した翌日、面接に来た黒人の肌の色を見て「不採用」とハンコ押すような国民だとも思いますけど。とにかく現代人ウケしそうな内容ではあります。そういう意味で「アカデミー作品賞」に選出されたのは大いに納得、といったところです。ただ、下手すれば平気で3時間とかになりそうな複雑なストーリー構成を2時間以内に収めた脚本は実に見事だと思います。「脚本賞」の受賞は心から納得です。


「クラッシュ」
★★★☆☆☆

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Comment

こんにちは★
朝からホカ弁のカツ重食べてます!!

またbaohさんにレビューためすぎって言われそうですが(笑)、私もクラッシュ観ました。
私も、皆様が絶賛するほど良いとは思えなかったですね。

確かに、製作者の伝えたい事がきっちりと伝わり、内容面においてもキレイにまとまっていたなぁとは思いますが、あまりにもキレイすぎるというか・・・。

天邪鬼な私は、実際はこんなもんじゃないだろ!!って思っちゃいました。
(baohさんもそうみたいでホッとした・・・笑)

ブロークバック・マウンテンの方が個人的には好みだったな。
ホモ系好きなので(笑)

人種差別って日本人には馴染みの薄い問題なんで、いまいちピンと来なかったのかもしれません。

考えさせる映画

こんばんは♪
感想を拝読し、なるほどと思う点が多かったです。
心に響かなかった=涙は出なかった映画でした。

マット・ディロンが黒人嫌いになった原因は政策の落ち度だと
感じさせるような政治的な臭いもあり、こういう難しそうな映画の
方が賞をとりやすいのかな~と感じました。
ブロークバックマウンテンの方が色々な点で好きでした^^

baohさん☆

まあ、確かにアカデミー作品賞をとるほどかなぁ、、、というのもあるけど
「ブロークバックマウンテン」よりはあげやすかったんでしょうねー。

わたし「ブロークバック~」はそれほどでも、、、と思っちゃったけど。。。

>マイコさん
朝からカツ重とはヘビーですね!夜勤明けですか。そのまま寝たらプックリいっちゃいますよ!

キレイにまとめすぎですよね。投げかけるタイプの映画だと思うんですけど、ちょっと浅いかなぁという印象です。最終的には一つの答えに誘導されてるような展開で、そのあたりはアメリカ映画らしいですよね。もっと観客に考えさせる余地を残してほしかったな、というところです。

そして確実にいえることは・・・

マイコさん、レビューためすぎ(爆)

>パフィンさん
私もブロークバックの方が好きです(笑)でも、アカデミー作品賞にどちらが相応しいかと問われれば、こちらを選びますね~。両方を観て、結果に納得でした。現代社会はもとより、今のアメリカにピッタリな作品ですよね。テーマもわかり易いし、社会派だけど重過ぎないし、「アメリカ代表」として世界に発信するには時期的にも絶好の内容だったのではないでしょうか。

作品賞に「クラッシュ」、監督賞に「アン・リー」、両方を観てこれでベストだったと感じました。

>migさん
こんな不安定なご時世じゃなかったら「ブロークバック~」が受賞してた可能性もありますけどね~。やっぱり今を反映するのはこの作品ですね。

ブロークバックのmigさんのレビュー、ちょっと微妙なカンジでしたもんね(笑)


まぁテーマからすれば断然にこっちの方が評価しやすいもんねぇ。
確かに過去の作品を見れば最もらしい問題を映画に取り上げた感じが強いですからね。
元々差別意識、単一民族国家からなる日本では現在まで深くかかわる問題じゃないから意識は薄いかもしれませんね。

私的には結構好きでした。最もらしい内容で直接来ましたね。
何かやたらと音楽が耳に残ってる映画でもあります。

アカデミー作品賞!

baohさん、おこんばんは~!
私もこれが作品賞!というのは異議申立てしたいですね。
『ブローク~』の方が、断然良かったです!
でも脚本賞は大納得!
このテの作品って、最後には収拾つかなくなってしまうケースが多いんですけど、
結末に向けて、上手く集約されていたと思います。
それにしても、これだけ豪華キャストになると・・・。
あまりにたくさんの人が出てるので、
アカデミー賞授賞式で、司会のジョン・ステュワートが、
「クラッシュに出てない役者の人、手をあげてください!」なんて、
笑いをとってましたけど、
まあ大勢の人が喜ぶから受賞!みたいなノリ?だけで、
まんまと獲っちゃったって感じを受けましたね。

こんばんは

baohさん 
この映画、普通ですよね。ふーんとしか感じなかった。
特にあのセクハラ警官が突然善良な警官に変わるのは、謎。
心境の変化が起きるイベントってなかった覚えがあるのですが。
なんせ印象に残らなかったので忘れてますw

>KAZUさん
音楽が印象的でしたね。なんだかこう、癒し系のような。時代を反映してるという意味も受賞の理由のひとつなのは間違いないとおもいます。

人種差別がベースにはなっていますが、現代人の希薄になりつつある人と人とのつながりの重要性だったり、醜い部分もあるけど、根っこのところでは人間もまだまだすてたもんじゃないよ、という「人間賛歌」のようなメッセージ性があるような気がしますね。そのあたりがこの作品の根本的な部分じゃないかなぁと思います。

そういう意味では日本人でも感じる部分は大いにありますね。

>伽羅さん
おばんどす( ゚∀゚)!
ブロークバックよかったですよねwでもクラッシュを見て、「ブロークバックが作品賞に相応しくない」、ということではなくて、「クラッシュのほうがより相応しい」ということなんじゃないかなぁと思いました。こういうご時世ですしね(笑)

脚本よかったですね。このストーリーを無理なく2時間で収めて、なおかつ言いたいこともキッチリ伝える手腕はすごいと思います。2時間以上の作品になってくると時間の関係でなかなか観れないという個人的理由もありますが(笑)

>hiroさん
「普通」・・・正常だと思います!(笑)

この作品って、言ってしまえば人として当たり前の部分を描いてるだけなんですよね。それが現代人が失いつつあるものだからこそ、こういうテーマが映画になって賞までとっちゃうんでしょうけど。そうい意味で「病んでるな~」と思いましたw一昔前だと「なんのこっちゃ」ってなる作品だと思いますよw
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