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ロスト・イン・トランスレーション

「ロスト・イン・トランスレーション」を観た。
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ウィスキーのコマーシャル撮影のため来日したハリウッド・スターのボブ。彼は滞在先である東京のホテルに到着すると、日本人スタッフから手厚い歓迎を受けるが、異国にいる不安や戸惑いも感じ始めていた。

私も仕事で半年ほど東京に住んでたことがあるのですが、この映画のビル・マーレイのような心境に陥りましたね。確かに街は喧騒に溢れてて人間は山ほどいるんです。でも、周りに友人も家族も誰一人としていない人間にとっては、街は無機質だし人間は皆別の世界の人のように感じてしまうんですね。なんだか太平洋ひとりぼっちな心境でした。当然スカーレット・ヨハンソンのような美女との出会いも無く、最後まで一人ぽっちだったというから救いが無い。たとえソフィア・コッポラといえども、私の東京滞在記は映画化不可能でしょう。変化が無さすぎて。




全編に渡って日本が舞台のこの映画、日本での滞在経験をもつソフィア・コッポラの監督作品だけあって、外人にしては上手く日本を描いていると思います。日本人からすれば多少違和感もあるし、何だか馬鹿にされてるような気がしないでもないですが、他の日本を舞台にした洋画と比べればダントツだと思いますね。多少の誇張表現はあっても、ここで描かれる日本人はほぼ事実でしょう。ヘコヘコヘラヘラしてて、客観的に観れば不愉快極まりないんですが、ほんとにそうだから仕方が無い。

そんな異国の日本で孤独感に苛まれる男と女に、やる気のない中年男をやらせたら天下一品のビル・マーレイとぽってりタラコ唇がかわいいスカーレット・ヨハンソン。
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偶然出会った孤独な二人が吊り橋効果によって惹かれあっていくストーリー。こんな孤独な環境で、自分と同じ境遇にいる男女が出会えば誰だって恋に落ちますよ。こんな中年男でもスカーレット・ヨハンソンのような美女とイイ関係になれるほどですからね。誰とも出会わなかった私としては実に羨ましい展開です。

しかしながらこの作品、恋に落ちるといってもイチャイチャしたりブチュブチュしたりチョメチョメしたりするわけじゃないんですね。友情と恋愛の中間のような感じでしょうか。お互いに既婚者として、つかずはなれずの非常に中途半端な関係なんです。これがなかなか味があっていいんですね。ビル・マーレイのやる気のなさそうなダラけた演技がハマってます。
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なんともいえないようなもどかしい、奥歯にモノがつまったような二人の関係が劇中はずっと続きます。このへんはABCをマッハでクリアするハリウッド映画らしからぬ演出ですね。こういう奥ゆかしくてわかりにくい恋愛描写もどことなく日本的な気がします。脚本賞でオスカーを獲るような内容でもない気がしますが、そのへんがアメリカ人には新鮮でうけたのかもしれません。ビル・マーレイは同年の主演男優賞でノミネートどまりですが、個人的には受賞してもおかしくない名演だったと思います。
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ストーリーに起伏も無く、好みがわかれそうな作品ですね。日本人としては気になる「日本描写」も事実にかなり近いと思うし、東京・京都・寺・神社・富士山・日本庭園・神前結婚式・活け花・ゲームセンター・スキヤキ・スシなど、外人が見たら「ファンタスティック・ジャパン!」と言いながら大喜びしそうな日本描写が満載です。これらの場所がダイジェストのように登場してスカーレット・ヨハンソンが練り歩くのですが、全く必然性の無いシーンばかりで、日本人としては苦笑いですよ。「地球の歩き方 日本編」のようなノリですが、好意的に描かれているので良しとしましょう。日本のイメージアップに繋がるかもしれません。

作品のテーマとしては必ずしも日本である必要は無いのですが、監督自身が日本に滞在していた頃の経験を元にした半自伝的な作品らしいので、こういう映画になっているのでしょう。同じく日本でモデル経験のあるキャメロン・ディアスのそっくりさんが来日中のハリウッド馬鹿女優として登場しています。ソフィア・コッポラさんは彼女に何か恨みでもあるんでしょうか。音痴で有名な彼女ですが、この映画でもひどい音痴で、それを聞いた主演二人がクスクス笑ってたりと結構エゲつないです。これはちょっとやりすぎな気がします。人をパロって馬鹿にするのを笑うような作品じゃないと思うんですけどね。

まぁそのへんは観なかったことにしてこの作品、なかなか味があって良い作品だと思います。こういう奥ゆかしい心理描写のハリウッド映画というのも新鮮ですね。ビル・マーレイは最高だし、スカーレット・ヨハンソンもとってもチャーミングで可愛かったです。ただ、憂いを含んだ役を演じるにはちょっと足りないかな?という印象もありますが。個人的には、ビフォア・サンセットのように「数年後に再会した二人」を描いた続編が観てみたい気もします。是非映画化を!まぁそれやっちゃうとホントにビフォア・サンライズ/サンセットになっちゃうのであり得ないか・・・。


「ロスト・イン・トランスレーション」
★★★★☆☆

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すごいカラオケルーム(笑)スカーレトット・ヨハンソンとデュエットしてみてぇ~。曲は「ナイスチョット」で。
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何故にマシュー?
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同じく日本を舞台にしたB級映画。素人にはオススメできない。
トウキョウ・アンダーグラウンド
デーモンラヴァー

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Comment

何とも言えない間が楽しい作品でした。
日本の嫌な面も見せられながらも結構それがツボだったりして。
でもこれ大きな山場がないので下手すると退屈になってしまいそう。
好き嫌いが分かれる作品でしょうね。

baohさんにとっての東京はこんな風景に映りました?
体験談あると映画を見ていて感情移入しちゃいますよね。

>ジュンさん
日本人が目を背けたくなるような描写、ありますね。でも事実なんですよね~。日本人でもヘンで恥ずかしく思うんだから、外国人が見たらそれそれは滑稽に見えるんだと思います(笑)

淡々としてるし、これがこの作品の持ち味でもあるので好みのわかれそうなところですね。私の観たトーキョーはまさにこんなかんじでした!いや、知り合いゼロって結構キツいですよ(笑)

おはようございます♪

「スカーレット・ヨハンソン」の可愛いお尻と
藤井隆ばかりが印象に残った作品です(笑)
世間で“好き嫌いが別れる作品”といわれる物は
ほとんど“好き”と言う方に一票入れるのですが…。
あの変なギャグ?や笑いが客観的に笑えなくて
まったくダメでした。
やっぱり、自分は日本人なんだと再確認したのみでした(笑)

キャスティングも良かったですね

お早うございます。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメント&トラックバックを失礼致します。

この作品は、キャスティンが見事に決ったビル・マーレイさんの演じるボブ・ハリスさんとスカーレット・ヨハンソンさんが演じるシャーロットさんの淡い恋愛模様を滲ませた秀作で、このさりげなく深い世界を掬い上げ着実に捉えたソフィア・コッポラさんの技量は素晴らしいです。
鑑賞から時間が経ってしまっているので是非近々観直して映画世界に浸りたい作品です。

また遊びに来させて頂きます。
ではまた。

baohさん
この映画、悪くも無いけど良くも無いと言うのが
自分の感想です。スカーレット・ヨハンソンが今より
可愛いかなと思いましたがラスト以外は、起伏が無くて
でもアカデミー脚本賞受賞ですから玄人が見ると違うのかな?
ビル・マーレイが羨ましいです(笑)

>耕作さん
なんで藤井隆がチョイスされたんでしょうね・・・どういう選考基準だったんでしょう(笑)
あ、笑えなかったですか?私は結構笑ってしまいました。ウォーキングマシンが猛スピードになって「ヘルプ!!」って言うととことか特に(笑)ビル・マーレイがやってるっていうのが面白いんですよw

>たろさん
こんばんは。このゆユル~い雰囲気、ビル・マーレイのけだるい演技によるところも大きいですよね。かなりハマってました。この作品は彼でこそ!の映画でしたね。

>hiroさん
ラストのキスシーンだけはやっぱりハリウッド映画だな、と感じました。つかずはなれずで劇中はずっと引っ張ったんだし、ラストはその雰囲気のままモヤモヤの残る終わり方をしてほしかったなぁ、と。

脚本賞はどうなんでしょうね~・・・映画スターのビル・マーレイが好き勝手出歩いたり、意味もなく日本観光スポットダイジェストになったり・・・「??」な部分が多かったですよね。

こんばんは★
トラックバックありがとうございました!!

ABCをマッハでクリア(笑)
ABCって懐かしい響きですねー。

スカーレット・ヨハンソン、かなり出世しましたね。
いまや、ハリウッドのトップセクシー女優ですもんねー。
しかも彼氏はジョシュ・ハートネット!!

私も京都に滞在してましたが、関西人は良い人が多かったです。
おかげで楽しい思い出ばかりですよ。

トラバ返しは後ほど必ず!!

>マイコさん
こんばんは☆

スカーレット・ヨハンソンすごい勢いで出世しましたねぇ。確かにセクシーなんですけど、なんだか性格悪そうな顔ですよね(笑)

関西には良い思い出が多いとのことで、関西在住の私としては何よりですヽ(´ー`)ノ

TBありがとうございます。
「雰囲気映画」を作らせたら上手い監督ですよね(褒めてます。
スカーレット・ヨハンソンの半開きの口と頭悪そうな顔があまり好きじゃないのでイマイチ嵌れなかったんですが、面白い感性を持った監督だと思います。女優はやらないで監督だけやってて欲しいっすw

>linさん
スカーレット・ヨハンソンが頭悪そう(笑)たしかに知性的な顔立ちではないですねw性格悪そうな感じがします。

雰囲気映画ってかんじですねぇ。フランス映画とはまた違った感じです。このへんが向こうではウケたんですかね?脚本賞でオスカーとるような内容でもなかったきがしましたが・・・

ブログにTBありがとうございました。

こんにちは、jamsession123goです。
ブログにTBありがとうございました。
ビル・マーレイならではの映画ですね。
ブロークン・フラワーズでもいい演技してますよ。
ゴーストバスターズに出ているころには、こんな良い俳優になるとは思わなかったですね。

>jamsession123goさん
こんばんは。
ゆる~い雰囲気ががビル・マーレイならではでしたね。彼の雰囲気、かなり好きです(笑)ブロークン・フラワーズも早くみたいっす!

逆に日本人が外国に行った時の映画観てみたいな~

この監督は心開いて、旅行者の視点から日本の本音を描いてるんだから、日本人から見た外国の本音もお返ししたい。

好い所も変な所も!


藤井隆は、あんなイメージでの出演って交渉されてなかったんだろうね。
騙されたな(笑)

どの国も好い所、変な所もあるし、俺は日本は好きです。

>Kさん
はじめまして、コメントありがとうございます。

「日本人から観た外国」、全編海外ロケというのは思いつきませんけど、ちょこちょこでてくるのは結構ありますよね。あぁいうのも、我々だと普通に流してますけど、現地の人が観たらすごい違和感感じる描写なのかもしれませんね。

そのへんの違和感って撮ってる人間は「これが普通」と思ってるから、現地の人間にしかわからないものなのかもしれませんね(笑)
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