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ファンタスマゴリア~闇に封印された映像コレクション~

「ファンタスマゴリア~闇に封印された映像コレクション~」を観た。
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9月10日深夜に新宿ロフトプラスワンで行われた映像イベントを小中千昭監修でDVD化。5人のプレゼンターが発掘した“本当に怖いフィルム”を携えて集結。「ホームムービー」「新婚旅行」「ブルーフィルム」「心霊」「念写実験」「残響」を収録。

日本の夏、心霊の夏・・・

ということで、ゾっとしたくてホラー映画を物色中に偶然発見したこの作品。流行のJホラーよりも、こういう「本気恐怖」ってのを観たくなってレンタルしてみた。で、どうだったかというと・・・

こ、これはマジでヤバイ・・・・


この作品、2005年に新宿ロフトプラスワンで開催された恐怖映像上映会をDVD化したもので、内容といえば映像作家5人がそれぞれ「発掘」した出所のはっきりしない古いフィルムを持ち寄って上映する、という形式をとって進行していきます。

で、何がどうヤバイのか、具体的に解説していきます。

1本目の内容と言えば、外国のとある家族のホームパーティを映した古いフィルムの映像。フィルムが古すぎて画面が乱れたりノイズが走りまくったりするんですが、ただそれだけ。上映後に司会者と発掘者が感想を言い合ったりするんですが、

「あの映像の乱れとかイヤなかんじですよね・・・」
「そうですね・・・」
「誰が撮ったかわからない、こういうフィルムって何だか不気味な感じですよね・・・」
「そうですね・・・」
「じゃ、次の方・・・」


ってこらああああ!!

次の方じゃないでしょう次の方じゃ。今のフィルムは何だったんですか。どっかに変なモノが映ってたりするんじゃないんですか。ただ古いフィルム観ただけじゃないんですか。これはどういうことですか。私に霊感が無いので感じることができなかっただけなんですか。

そんな釈然としない疑問が渦巻いたまま2本目の上映に突入します。「新婚旅行」というタイトルで、何だか仏像とかよくわからない木彫りの像とかが大量に並べられている古い倉庫みたいなとこを夫婦が撮影してるフィルム。「う~む、これは何だか不気味だゾ・・・何か映ってるのかな・・・」と目を凝らしながら観てたんですが、例によって何事もなく終了。司会者と発掘者の座談会に入ります。ここで発掘者が気になる台詞、「これは昭和45年頃に撮られたフィルムでですね・・・」なんて言うんです。

ん、ちょっとまてよ。フィルムに映ってた女、ジーンズにキャミソール着てたぞ?昭和45年なのに?随分ナウでヤングにバカウケなファッションですね・・・

っておぉぉおい!!

どこが昭和45年やねん!!巻き戻して確認したら髪形までシャギー入りまくった今時なスタイルやんけ!!!

ここで疑惑が確信に変わりました。

この作品、「出所のわからない怪しいフィルムの上映会」とうたった「5人の映像作家達が作ったそれっぽいフィルムの上映会」だったんです!

ふざけるな!!!

しかしわかってるくせに司会者は大真面目な顔して「これはどういった経路で入手されたので?」と聞けば、発掘者は「いやぁ、これは知り合いの中国人が・・・」などと訳のわからない答えを深刻そうな顔してのたまうんです。ほんまええ加減にせーよ、ってカンジですよ。これはそういうイベントだったんですね。映像作家が作った怖くもなんとも無いフィルムを、「どこかで発掘してきた不気味なフィルム」としてイベントを進行する。どうりで会場の客席からクスクスと笑い声が聞こえると思いました。この会場にいる人たちは皆知ってて参加してるんですね。

私のようにDVDを見つけて「何だか怖そう」と思って鑑賞した人には「ハァ?」な内容でしょう。これはその類の恐怖映像ではありません。「出所のわからない、誰が何の為に撮ったのかもわからない古ぼけたフィルム」という設定の下で鑑賞しながら、色々と妄想を働かせてこの司会者達のように「何だか嫌なカンジですね・・・」「そうですね・・・」ともっともらしく語る作品なのです。なんつーヒマなイベントなんですかこれは。バカバカしいにも程がありますよ。シュールと言えばシュールですが、このイベントをわざわざDVD化して恐怖映画のように売り出すのはやめていただきたい。マニアックにも程があります。

というわけで、普通のホラー映画好きは見る必要の全く無い作品です。ホラーマニアのカルトイベント、もしくはシャレといっても過言では無い内容なのでよほどの暇人かカルトホラーファン以外にはオススメできません。ただ、一応イベントの趣旨なのか最期まで自分達が作った映像だとは名言せず、あくまで「謎のフィルム」としてイベントは進行するので、疑うことを知らない純真無垢な天使のような心の持つ人にとっては、DVDのタイトルどおり「闇に封印された禍々しいフィルム」として、何だかよくわからない不気味な余韻に浸れる作品かもしれません。私個人としては、鑑賞後に危うくDVDを叩き割りそうになった数少ない作品として記憶の片隅に残る内容でした。


「ファンタスマゴリア~闇に封印された映像コレクション~」
★☆☆☆☆☆

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Jホラーのパイオニア、高橋洋もコメンテーターとして参加してます(右)彼のとてつもなく馬鹿馬鹿しそうなやる気の無い態度も見所の一つ。
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

Comment

あらら・・

ファンタスマゴリアのDVDの最後の入ってる作品「残響」も実話じゃない!? てっきり実はかと思って衝撃を受けたのですが、作りモンやったとしたら、何のインパクトもない・・。
何かコメンテーターが詐欺師に見えてきた。

>カラスさん
残響って、あの最後のヤツですよね。テープでぐるぐる巻きにされてた。あれこそまさに作り物ですよ!持ち込んだ人、ちょっと半笑いだったでしょ(笑)

あの場にいた人はみんなわかってて参加してたみたいですね。ほんとヒマなイベントですね・・・・思いっきりだまされました。

実際のイベント内容

通りすがりで失礼します。

このイベントを会場に観に行っていたんですが、上映終了後に監督全員が登壇して製作の手法などを解説したりしていましたよ。こうやってフィルム風にしたとか、ダビングを繰り返して劣化させたとか。DVDには入っていませんけれども。

『ブレアウィッチプロジェクト』や本編でも言及されている『食人族』など、フェイクドキュメンタリーというジャンルの劇映画がありますが、あれも基本的に実話だと思って見ている人はいない訳です。作り物である事を承知の上で、実話タッチの雰囲気を楽しむと(だから、「作り物だからダメ」という批判はあたらないと思う訳ですが)。で、このイベントは前説でもそういう解説がされていましたし、イベント全体としてそういう構造でやる、という企画だった訳です(DVDがそういう売り方をされていないのはちょっと問題ですが、「これは全てフィクションです」と明記されても白けますし、難しいところですね)。

ただ、自分も最初からそういうつもりで楽しもうとして観ていたのですが、正直言って全体的に退屈なイベントでした。おっしゃる通りで、「昭和三十年代」だとかなんとか言っている映像に、その時代らしい説得力が全然ないんですよね。その点、ラストの『残響』だけは本当に古くて劣化した自主制作映画だったので、そのぶん気持ちの悪さと言うか、迫力があって良かったと思いますが…。

あ、あと高橋氏はやる気がなかったと言うよりも、酔っぱらってて眠かったんだと思いますよ。ジョッキでガンガン呑んでましたからね…。

>ヒマ人さん
おぉ、現地参加者が!すいません、ヒマなイベントとか書いちゃって・・・(苦笑)

やっぱり皆さんご存知だったんですね。フェイクドキュメンタリーを楽しむイベントですか。でもDVD借りる人間としてはフェイクとしても「これはホント?ウソ?どっち??」ってなるくらいのものにしてほしかったというところでしょうか。イベントの最後の方とか客席から失笑が聞こえてたし(笑)監督も半笑いでしたよねw

残響、確かにあれだけ見ると不気味なかんじでした。でもあれの製作者のネタのような行動で観る前からシャレみたいな雰囲気だったのが痛かったですね(笑)

コメントありがとうございました!
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