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ある父と娘に関する物語/デカローグ2

「ある父と娘に関する物語/デカローグ2」を観た。
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演劇学校に通うアンカ(アドリアンナ・ビエェインスカ)と技師の父のミハウ(ヤノシュ・ガヨス)は仲良く二人暮らし。ミハウは仕事がらしばしば出張に行くが、いつも亡き妻が残した手紙を持っていく。そこには娘にあてて私が死んだら開けるようにと記されていた。

今作での十戒のモチーフは「父母を敬え」。


うぅむ、すごい密度の作品だ。「たった60分の作品とは思えない」と毎回書いてるような気がしますが、今回も書いてしまいます。

今作はちょっと言葉がありません・・・もう何ていったらいいのか、言葉に詰まります。鑑賞直後、何とも言えぬ感覚に包まれてしまった。「親子とは」というテーマを扱った作品は数多くあるし、個人的に好きなテーマなのでよく観てると思うんだが、これほどまでに見事に描いた作品を私は知らない。親子の愛、その最も重要なことがこの作品では描かれています。それは遺伝子の結びつきではなく、精神の結びつき。

「もし、自分の親が本当の親ではなかったら?」

娘を産んですぐに死んだ母親の残した封緘された手紙。そこには何が書かれていたのか。渦巻く疑問。父一人子一人で共に歩んできた20年間の両者の想いが交錯しながらストーリーは進みます。

そもそも親とは何なのか?生みの親、育ての親、どっちも「親」と言えます。種だけ付けて行方知れずの父親なんかより、20年間育ててくれた父親の方が「親」と呼ぶにふさわしい、それは当たり前のことでしょう。だが、それを20年たってから知った時、お互いの接し方にどういう変化が起こるのか。この映画の特筆すべき点は、その事実に父親さえも確信を持っていなかったということでしょう。同時に知ってしまった父娘、お互いを見る目に生じる歪み、そこが非常に生々しい。父を「男」として見てしまうのか、娘を「女」として見てしまうのか。

「本当の父娘ではない」と思ってしまった二人は、一時は半ば自暴自棄に歪んだ視線に陥りそうになるが、やはり20年間かけて築いてきた親子の絆をとるんですね。「遺伝子が繋がってるかどうかなんて重要なことではなく、重要なのは精神の結びつきである」そんな二人の決意を表わすラストの「共同作業」、ここでグっときてしまった。

家族の再生、なんて大層なモノではなく「親子とは」という極めて基本的なことを改めて考えさせてくれる作品。これは必見です。


「ある父と娘に関する物語/デカローグ2」
★★★★★☆

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テーマ : 今日見たDVD
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