あるクリスマスイヴに関する物語/デカローグ2 

「あるクリスマスイヴに関する物語/デカローグ2」を観た。
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クリスマス・イヴの晩、タクシー運転手のヤヌス(ダニエル・オリブリスキ)はサンタクロースの恰好をして子供たちを喜ばせ、家族でミサに行き、と例年通り模範的な父親として過ごしていた。ところがそこへ昔の恋人エヴァ(マリア・パクルニス)から電話がある。

十戒をモチーフにしたこのシリーズ。今作は「安息日を覚えてこれを聖とせよ」。

この作品は「責任」をテーマに作られたらしいのですが、無教養な私にとっては「安息日を覚えてこれを聖とせよ」と「責任」がどう結びつくのかよくわかりません。休むからには日々の勤め(責任)を果たせってことでしょうか。


あいかわらず密度の濃い60分だった。この作品では現在の家庭と昔の女との間で揺れ動く男を描いています。

それにしても男って別れた女をいつまでも引きずる生き物ですね。次の彼女ができても心のどこかで昔の女の記憶が息づいているんです。別れた後は燃えるなんて不届きな事をぬかす輩が多いのにはほとほと呆れますね。こんなことを言うと「サイッテ〜」なんていう黄色い声が聞こえてきそうですが、ホント最低だと思います。男なんて最低です。でもものすごくよくわかってしまうのが悲しいところです。私は一体何を言ってるのでしょうか。

そんな男が、寂しい昔の女の嘘にイブの一夜中振り回されるお話。彼女に付き合う男の、愛情とも同情ともつかない微妙な心境が伝わってきます。一旦は家庭を捨ててまで選んだ彼女、その愛情は遊び半分ではなく、実の嫁に匹敵する、いやそれ以上の愛だったのかもしれない。しかし彼は戻ったんですよね。ここにこの映画のテーマである「責任」が見える。

ここで「責任感だけで家に戻るのかよ」みたいなつっこみは全くの無意味でしょう。家庭をもつと、愛と責任は分けられるものではないと私は思うんです。それを切り離して考え出すから今のような簡単に離婚する風潮になってしまうんじゃないでしょうか。この男も最後には「責任ある故の愛」を選んだ。これこそ家庭を持つ大人の考えってもんです。まぁ結婚経験のない私のような人間がこんなこと言っても何の説得力もないんですけどね。

明確なメッセージ性のある作品ではないが、これに似たような経験は恋愛経験を重ねてきた人間には多かれ少なかれあるんじゃないでしょうか。そういう意味で味わい深い作品でした。


「あるクリスマスイブに関する物語/デカローグ3」
★★★☆☆☆

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