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渚にて

「渚にて」を観た。
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第3次世界大戦が勃発し、核兵器使用のために北半球はすでに全滅、戦闘をのがれた南半球の一部の地域にも死の灰は近づきつつある。そんななか、生き残った米国原子力潜水艦の艦長(グレゴリー・ペック)は、オーストラリアのメルボルンに寄港後、アメリカ本国から届いた謎の無線を調査すべく出発したが、祖国にはもはや人影すらなかった。そして、死の灰はいまやメルボルンにも及ぼうとしていた…。

この作品を借りたいが為に入会したといっても過言ではない「TSUTAYA DISCUS」。入会後4ヶ月たった今、ようやくレンタルすることができました。ぽすれんで。ホンマええ加減にせーよってカンジですよ。この作品、DISCUSに入会してから結局一度も「レンタル可能」になりませんでした。ここまで来るとホントに在庫あるのかすら怪しいです。タイトル数多く見せるために粉飾表示してるんじゃないの?ツタヤさん。


「エンド・オブ・ザ・ワールド」にいたく感動したのでオリジナルとなったこの作品をずっと観たかったんです。

1959年という時代に作られたこの作品、現代バージョンとして作られた「エンド・オブ・ザ・ワールド」とは何かが根本的に違うような気がした。ストーリーは当然同じ、だが、何かが違う。両者共にメッセージ性の強い作品だが、オリジナル版は「警告」の意味合いが非常に色濃く感じられる。それは1959年という、この作品が作られた時代が原因でしょう。核を競って作り続ける2大大国、軍事バランスによって均衡の保たれた米ソ冷戦下の、先の見えない不安感に覆われた時代のことを鑑賞者に否応無く感じさせる。

「エンドオブ~」で繰り返された台詞、「なんでこうなった!」現代版ではここで切れる台詞だが、オリジナル版では非常に印象的な続きがあった。

誰かがレーダーに映った何かを見つけたんだ
「千分の一秒でも遅れれば、自国が滅びる」
そう思って、ボタンを押したのさ


誰もが望まない結末へ進んでしまった人類への、皮肉とも自戒ともとれる台詞。そして何と言っても劇中、数回にわたって登場するコピーがこの作品の強烈な警告じみたメッセージ性を感じさせる。

THERE IS STILL TIME..BROTHER(兄弟たちよ まだ時間はある)


中盤で登場した時は「放射能が到達する最後の時まで、まだ時間がある。希望を捨てるな」という、作品の中でのメッセージ。しかし、ついに放射能が到達してしまい、終焉を迎えた後のラストショットに再び映し出されるこのメッセージ。これは鑑賞者達へ向けた「まだ、間に合う」という、凄まじいまでに説得力のあるメッセージだろう。公開当時の時代背景を考えると、この作品をリアルタイムに観た人たちは、背筋の凍る思いだったんじゃないだろうか。

そして「エンドオブ~」では登場人物たちに過剰なまでにスポットを当ててドラマ的要素を盛り上げるという、エンターテイメント性を兼ね備えた作品だったが、こちらは人物描写は抑え気味に描かれている。その抑え気味の演出が、劇中を覆う静かな終末観に非常にマッチしていて効果的だ。個人的に「エンドオブ~」で唯一気に入らなかったシーンがラストシーンなんだが、ここはオリジナルと違いました。これは断然オリジナルのほうが良いでしょう。

しかしながら、どちらが好きかと問われれば私は間違いなく「エンドオブ~」を選びます。現代に生きる人間にとっては、直接的な核の恐怖を描くよりも、それによって変化する人間達の交流を通して核というものを認識するほうが、リアリティがあるんです。これは生まれ育った時代でしょう。

「渚にて」を冷戦下の核兵器量産時代に観ていたら、さぞかし肝をつぶす衝撃的な作品だったに違いない。歴史を振り返り、学ぶという意味では、後世に残っていくのはこちらの作品だろう。


「渚にて」
★★★★★☆

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※それにしてもグレゴリー・ペックの演技、あれは何だ?あの大根っぷりはひどすぎ。大根で有名とは言え、ある意味そっちのほうが衝撃的だった。


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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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