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ある殺人に関する物語/デカローグ3

「ある殺人に関する物語」を観た。
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87年、冬のワルシャワ。貧しい身なりの青年ヤチェック(ミロスワフ・バカ)は、目的もなく町をさまよい、行き過ぎた悪戯を繰り返していた。

以前から興味のあった作品群。旧約聖書の十戒をモチーフに製作された全10編の短編連作集。「デカローグ」というタイトルで1巻~5巻まで、各2編づつ収録されています。今回は「殺人に関する短いフィルム」として劇場公開もされた第5話「ある殺人に関する物語」。

十戒からのモチーフは「人を殺してはならない」。






作品全体が黄ばんだような、錆びたような独特の映像で展開する物語、「殺人とは?」という問いを鑑賞者に投げかけてきます。

物語の前半はある若者が殺人へ至るまでの経緯、後半は殺人を犯した若者が「法」によって殺害されるまでの経緯。この作品の感じ方は千差万別でしょう。「死刑」と聞けば条件反射で「反対!」とおっしゃる高尚なモラリストの方と、掃き溜めのゴミ虫以下の犯罪者に対して「てめぇには死すら生温い」とケンシロウばりの台詞を真剣に言ってしまいそうになるほど、死刑制度は絶対必要(むしろ恩赦無し、一生続く生き地獄刑があってもいい)と思ってる私のような人間とでは全く違った感想になるのではないでしょうか。

この作品としての答えは用意されていませんね。あくまで「投げかけ」です。只の殺人、法の名の下に行われる殺人、どちら側寄りに立った視点ではなく、あくまで客観的に淡々とその事実が描かれています。殺人者がそこに至った経緯、不遇な生い立ちなんかも描かれていますが、個人的にはこの類の通り魔的殺人や快楽殺人なんかの犯人には同情の余地無しと思いますね。どれだけ後悔して泣いて懺悔しようとも、その罪は軽くならない。

それにしても弁護士というのも因果な商売ですね。どんなカス人間にだって弁護してやらないといけない。絶望的(罪が明白)な状況からどれだけ刑を軽減できるかが彼らの手腕の評価基準になったりするもんだから、つくづく辛い職業だと思います。正義の弁護士といえばカッコイイですが、それと同時に悪側の弁護士も存在するんですよね。今度陪審員制度なんかも始まりますが、あれも色々と問題がありそうです。素人が人の一生を決めかねない重大な裁きに加担するという、その重さに耐えれるのか、そして公正な判断が下せるのか、課題が多そうです。

クシシュトフ・キエシロフスキーという舌噛みそうな名前の監督作品。全10編、少しづつ鑑賞して思ったことを記録していきたいと思う。


「ある殺人に関する物語/デカローグ3」
★★★☆☆☆

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「デカローグ」全10編
「第1話 ある運命に関する物語」
「第2話 ある選択に関する物語」
「第3話 あるクリスマス・イヴに関する物語」
「第4話 ある父と娘に関する物語」
「第5話 ある殺人に関する物語」
「第6話 ある愛に関する物語」
「第7話 ある告白に関する物語」
「第8話 ある過去に関する物語」
「第9話 ある孤独に関する物語」
「第10話 ある希望に関する物語」

先は長いw
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

Comment

TBありがとうございます

中立的な描き方で良かったと思います。
「デッドマン・ウォーキング」なんかは一見中立なようでやっぱりリベラル派が作った作品ですよね、明らかに死刑制度反対のティム・ロビンスの思想がよく出てるというか。
デカローグ頑張って下さいw

デッドマン・ウォーキングは未見なんですが、この手の作品ってのは大概が作り手の思想を反映する作品がほとんどなのでこういう中立的な立場なのは良かったですね。

デカローグ・・・地道にいこうと思いますwこういうのって連続して見るもんじゃないですよね。頭から煙でますよ(爆)

あ、すごい偶然☆
これこないだいきなり友達が貸してくれて
まだ観てなかったのです~。
観たら読ませてもらいまーす♪
短くて観やすいですよね。

>migさん
偶然ですね~こんなマニアック映画(笑)

60分程度なので時間ないときでも観れて、このシリーズはしばらく重宝しそうです。時間は短いけど内容はとってもヘビーなんですけどね(笑)
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「殺人に関する短いフィルム」

 キェシロフスキ・コレクションIII 「愛に関する / 殺人に関する短いフィルム」セット「殺人に関する短いフィルム」 ★★★★Short Film About Killing (1987年ポーランド)監督:クシ
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