死ぬまでにしたい10のこと 

「死ぬまでにしたい10のこと」を観た。
die10.jpg

23歳という若さで、がんで余命2か月と宣告されたアン。彼女はやり残したことをノートに10コ、書き留める。オシャレのこと、ふたりの娘のこと、そして夫以外の男と付き合ってみること…。リストを作ったときから、アンの平凡だった人生がイキイキと動きだした。

「死ぬまでにしたい10のこと」・・・うーん、自分だったら何かなぁなんて考えてしまいます。いろいろと思いつくのですがR−18になりそうなのでやめておきます。


そういういかがわしい願望を除けば「友人やお世話になった方達への挨拶回り」なんてことが真っ先に浮かぶのですが、これはいざ直面してみると難しそう。「俺、あと2ヶ月で死ぬんだ。同情はいらないよ。今までありがとう」なんて台詞、なかなか言えませんよ。言われたほうも困りますよね、こういうのは。本人は一言挨拶するたびに身軽になっていくのかもしれませんが、そのズッシリ感は言われた方に乗り移っているだけですからね。そう考えると、やっぱりこの映画の主人公のように、死の際まで誰にも悟られずに、日常を充実させるのが意外に現実的なのかもしれません。
m-21.jpg

彼女の「死ぬまでにしたい10のこと」、前半は残された家族の為にすること、後半は自分の為にすること。この内容が良いんです。幼い娘が18歳になるまでのバースデーメッセージをテープに吹き込むところなんて胸が痛くなります。そして後半の「自分の為のリスト」の内容が良かった。

オシャレをしたい、夫以外の旦那と付き合ってみたい、男を夢中にさせてみたい・・・それは24歳の彼女と同年代の女のコなら誰もが経験してきたことばかり。17歳のファーストキスと同時に子供まで出来てしまった主人公の「失われた青春」への願望がとても切ない。願望だけでなく、ホントに浮気してしまうところも、何となく許せてしまった。その秘密は文字通り「墓まで」持って行くからま、いいか、なんて。

最初から最後までメリハリの効いたドラマチックな展開があるわけでもなく、淡々と彼女の日々が綴られているこの作品。決して誰もが主人公に自分を重ねて共感できる作品ではない。あくまで彼女個人の生い立ちを思いながら、「彼女の死への日常」を第三者の目線から俯瞰する、そんな作品じゃないでしょうか。


「死ぬまでにしたい10のこと」
★★★★☆☆

記事が気に入りましたらクリックお願いします!→映画ブログランキング


m-26.jpg

10002144797.jpg

m-35.jpg

※製作総指揮がペドロ・アルモドヴァル。これだけでも「観たい」って思う人は多いんじゃないかな。

コメント

この映画は気になってました。

多分、自分だったら、正にその「俺、あと2ヶ月で死ぬんだ。同情はいらないよ。今までありがとう。」を前面に出して残りの日々を過ごしてしまいそう。

死さえも受け入れて「じゃあ、次はなにしよっかな」みたいな、女性ならではの?しなやかな強さには、ホント憧れます。

こういう作品を観て、それぞれ個人個人の「死への日常」を見つめ直して、もっと日々の充実を計れればいいんだけど。

なかなか簡単なようで難しい事なんだと思う。
こういう身近な事を考えさせられる映画は好きです。

そだそだ、今さらだけど、フォー・ヴェンデッタは中々良かったよ。

正直、ツマラナイだろうと思って観にいったから、その分何割増しか楽しめたのかも。

ナタリー・ポートマンは、坊主でも美人でしたとさw

自分だったら・・・これは誰もが思うよね。俺だったら・・・やっぱ言うに言えないかな〜。とりあえず仕事はやめるけどw

俺みたいな易きへ流れる駄目人間にとっては、「日々の充実」ってのは簡単なようで非常に難しい事でもあるんだよなぁ。「頑張ろう!」なんて思っても、寝て起きたら忘れてるし( ゚∀゚)

こんばんは。TBさせていただきました。
私も自分の余命を宣告されたら即行仕事辞めます。
そしてやっぱり自分のために残された時間を使うでしょうね。
大事な家族・・・というのも頭におきながらも
家族に心配かけたり悲しませてりするのは嫌だから。
でも実際そうならなければ何もわからないんですけどね(^^ゞ

>ジュンさん
こんにちは〜。
あ、やっぱ仕事はとりあえず辞めますよね(笑)
「自分の為に時間使う」って、一般的な生活をしてる人間にとっては以外と難しいですよね。何があるかなぁ・・旅行?誰と?大切な人と・・・・ってなっちゃいそうで(笑)

究極は「今までと変わらないいつもの生活」なのかもしれませんね。ま、いざその時がくるまであくまで想像の域なんですけどね〜。

アンの潔さが

こんにちは。TB&コメントありがとうございます♪
この映画、見るたびに泣けてしまいます。
特にバースデーメッセージのエピソードは切なすぎて死にそうですよね。思い出すだけでも泣けてきちゃいます。
個人的にはアンのあの潔さと全てを受け入れた強い目線が印象的でしたね。
見終わった後は、私も皆様同様「自分だったら…」って思わずにはいられません。私もまず真っ先に仕事は辞めるだろうな(笑)

>クマさん
やっぱりみんな仕事は辞める(笑)
バースデーメッセージのシーンは反則ですね。グっときます。アンの前向きな姿勢がいいですよね。「自分の為にしたいこと」のリストが可愛らしいんだけど、どこか切なくて印象的でした。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://baoh777.blog15.fc2.com/tb.php/227-21729dc5

死ぬまでにしたい10のこと

今日は短めの映画をと思って探したら103分のがあったのでチョイス。サラッと観る分には良さそうなテーマだし、ちょうど良かったかな。23歳のヤングママが、死を宣告されてから、これからしたいことをリストにする。
  • [2006/05/14 19:13]
  • URL |
  • しーの映画たわごと |
  • TOP ▲

死ぬまでにしたい10のこと

すごく切ないし、あったかかったりもするんだけど、ちょっと盛り上がりに欠けるかな。男と出会うタイミングも簡単すぎたし、新しいお母さん候補もタイミングよすぎ…。とりあえずこれで3作同じこと言うようで悪いけどマーク・ラファロ無理何がいいのかわからないよ〜キショ
  • [2006/05/16 17:37]
  • URL |
  • MOVIE COMPLEX |
  • TOP ▲

死ぬまでにしたい10のこと

【MY LIFE WITHOUT ME】2002年/カナダ 監督:イザベル・コヘット  出演:サラ・ポーリー/マーク ラファロ/スコット・スピードマン23歳の若さで余命2ヶ月の宣告を受けたアンが残されたわ
  • [2006/05/16 21:20]
  • URL |
  • BLACK&WHITE |
  • TOP ▲

「死ぬまでにしたい10のこと」〜アンともう一人のアン

2003年カナダ/スペイン監督/イザベル・コヘット 製作総指揮/アグスティン・アルモドバル ペドロ・アルモドバル他出演/サラ・ポーリー スコット・スピードマン デボラ・ハリー    マーク・ラファロ レオノール・ワトリング アマンダ・プラマー23歳のアン(サ..
  • [2006/06/04 19:06]
  • URL |
  • お茶の間オレンジシート |
  • TOP ▲

死ぬまでにしたい10のこと

きのうテレビで、映画 『死ぬまでにしたい10のこと』を見ました。 余命宣告された...
  • [2006/09/11 22:43]
  • URL |
  • おいしい手料理 |
  • TOP ▲

『死ぬまでにしたい10のこと』

母親の自宅の庭で夫と娘二人とトレーラー暮らしをするアン。自由になるお金は少ないながらも家族仲良く幸せに暮らしていた。そんな矢先、アンは一人トレーラーで倒れてしまう。その後念のため病院で精密検査をうけたアンは、主治医から思いもよらない内容を聞かされることと
  • [2006/09/18 11:52]
  • URL |
  • 毎日が映画日和 |
  • TOP ▲