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映画における娯楽と芸術について

先日の記事に「アート系映画とはなんぞや?」という、シンプルでもあり奥深くもあり、非常に解答のしずらい、映画バカを数人集めてこのお題でディスカッションさせたら「しゃべり場!」のティーンエイジャーも真っ青の白熱した議論になりそうな、要するに答えるのが非常にめんどくさいコメントを頂戴したので、ここに現時点での自分なりの考えを記録したいと思う。

映画とは、一般的に「エンタメ系」と「アート系」と呼ばれるジャンルがあり、単純に日本語訳すれば「娯楽」と「芸術」。商業的な色の濃い「エンタメ」に対して、作り手の「我」が強く出た作品が「アート系」だろう。


【エンタメ系とは】


一般大衆は映画に娯楽性を求めているのが事実。要するに金になるのだ。当然、多くの人が楽しめ、感動でき、興奮できるポイントを押さえた作品を作らなければならない。そこには作り手の個性や、わかる人にしかわからない難解な描写など必要なく、あくまで「お客様ありき」の作品なのである。そしてそれは映画だけに限ったことではなく、資本主義社会におけるサブカルチャー全般に言えることでもある。

映画、音楽、マンガ、ライトノベル、売り上げランキングに登場する作品はどれも似たような作品ばかり。大衆にウケの良いポイントを押さえた作品を大量に作り、強力な資本で宣伝広告する。儲けた金で更に作って広告して・・・という、サブカルにおける金儲けの方程式が資本主義社会では当然のように成り立っているのである。

これだけ書くと、エンタメ作品とは何だか底の浅くて内容の無い、金儲けだけの為に作られたくだらない作品群のように感じてしまうかもしれないが、私はそうは思わない。万人向けに作られた作品群だけあって、当然ながら自分のツボにヒットする作品が存在するのだ。掃いて捨てるほど大量生産されるエンタメ作品の中で、自分のツボにあった作品を探し出すのもなかなか楽しいものなのだ。そして「名作」と呼ばれるものが数多く存在するのもこのジャンルなのである。


【アート系とは】


そんなエンタメ作品と対極にいるのが「アート系」だろう。作り手の個性が前面に出た、商業色の弱い作品群である。当然ながら全国ロードショーされるような作品ではなく、ミニシアターなどでの単館公開が一般的だ。

コアな映画ファンが好んで観る傾向が強く、とりわけ映画を生業とする人間や、素人評論家、「映画同好会」なんかに属するマニアックな学生などが特に好み、うっかり彼らの偏愛する監督や作品をけなそうものなら人格否定までされるほどの逆襲にあう可能性があるので注意が必要なジャンルでもある(笑)

ただ、彼らをそこまで虜にする独特の魅力がこのジャンルの作品群にはある。特に自分の感性とハマった時には、エンタメ作品では味わえない感動と興奮を得ることが出来るのが魅力である。ハマれなくとも、作り手の感性を感じ取り、アレコレと思索するのもこのジャンルの楽しみ方の一つだろう。

独特の世界観や難解な描写が多いのもこのジャンルの特徴ではあるが、それがそのまま「アート系作品」なのかと言われれば、そうとも言い切れないのがこのジャンルの難しいところだ。


【娯楽と芸術に関する個人的見解】


それは「芸術」に対する認識には個人差があるからである。私は「芸術」と「娯楽」は同じベクトルに存在するものだと思っている人間だが、当然それは別物だと考える人間も多数いるだろう。そういう意味で「アート系」の明確な線引きは難しい。

まぁそんなことを言っても始まらないので個人的な考えを述べさせてもらうと、芸術は娯楽に、娯楽は芸術に成り得るということであり、そこに高尚も低俗もないという考えが私の根本にある。

例えば、監督独自の世界観の構築された難解かつメッセージ性の強い映画があったとして、それを理解でき純粋に楽しめた人間にとってそれは芸術であると同時に娯楽でもあるのだ。逆に、エンタメ作品から様々な事を感じ取り、いたく感動した人間にとっては、その作品はもはやただのエンタメ作品ではなく、「芸術的作品」となる。

要は個人の感じ方次第で映画は娯楽にもなり、芸術にもなるのだ。娯楽と芸術は紙一重であり、そこに優劣など無いと私は信じているのである。

所謂エンタメ作品もアート系作品も、どちらも素晴らしい作品が数多くある。「アート系作品は難しい、面白くない」という人も「エンタメ作品は馬鹿らしい。見る価値が無い」という人も、凝り固まらずに両方の作品に対して心を開いて見てみれば、きっと新たな発見や感動があるだろう。

映画が娯楽であれ芸術であれ、ハッキリ言ってしまえばそんなことは大した問題ではないし、どうだっていいのである。娯楽も芸術も、自分が楽しめるかどうか、それが全てなのだ。楽しむための窓口を自分で狭めてしまうのは実にもったいない。常に広く門戸を開けて多くのものを取り込みたいものである。長々と書いたわりに陳腐なほどに月並みな結論だが、私はやっぱりこれが真理だと思うのだ。


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Comment


よく分かりました。
めんどくさい質問に答えてくれて、ありが㌧。

芸術≠娯楽 は同意できる。
個人個人が楽しめれば良いってのも。

作り手にしろ、見る側にしても、自己満足ってのが究極なのかなw

アート系、エンタメ系に係わらず、自分が自己満足できる」良い作品に出会いたいモンですバイ。

話は変わるけど、やっぱりバオさんと結構趣味が被ってると思う。

ばおさんって題名のインパクトとかキャッチコピーとか、単純にカバーの印象とかのいわゆる、「第一印象」で選ぶ事が多い?(´・ω・)

あとはたまに、見忘れてた昔「名作」と呼ばれてた作品を鑑賞してみたりとか。

ヽ(´ー`)ノ

>さいくん
ん?≠じゃなくて、限りなく=に近いって意味だったんだけどもw

選び方は第一印象が多いね。映画雑誌とか読んで無いからあんまり作品の知識ないのよね。だからよさげなやつを適当にw

おかげさまで数多くの地雷映画にヒットしてきましたが、まぁそれも良い思い出ということでw

>>ん?≠じゃなくて、限りなく=に近いって意味だったんだけどもw

編集し直したら、上下ですれ違い。

≠じゃなくて≒かしら。
お、オデ頭悪いかr(ry

なんかウチのパパリンがフォー・ヴェンデッタ?急に見たくなったそうなんで、今から24:15~とかのを強制的に連れられて観てきます。

夜中に映画見ると、お目目がシパシパですわー。

B級作品の中には、地雷映画も有り、良作も有りでそういうの探すのも、一つの映画の楽しみですな。

んでは、逝ってきます。

俺、故郷へ帰ったら結婚(略

ナイスなパパリンでウラヤマシス

いってら~( ゚∀゚)ノ
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