スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ライフ・イズ・ミラクル

「ライフ・イズ・ミラクル」を観た。
39172-large.jpg

1992年ボスニア。セルビア人鉄道員ルカの平穏な生活も、紛争ぼっ発で一変。兵役に取られた息子が敵国の捕虜になる。そんなルカのもとに、息子との捕虜交換要員として捕らえられた敵国の女性サバーハがやってきた。二人には愛が芽生えていくが、息子とサバーハどちらを取るか、ルカは選択を迫られる・・・。

個人的に大好きな「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出させるタイトルで周りの評判も上々、これは観るしか!

というわけでレンタル。

う~ん、エネルギッシュ!すごいパワーですこの映画。冒頭はボスニア紛争という重い空気を感じさせることもなく、主人公ルカとその家族・友人達のドタバタ喜劇のような雰囲気でストーリーが進むんですが、やたらと歌うは踊るはで、最初は「これ、ミュージカル映画?」と思ってしまいましたよ。劇中を彩る音楽が独特で惹きつけられる。

この音楽が作品の圧倒的存在感を演出してますね。全編にわたって流れる音楽は、曲調こそ同じようなカンジなんですが、楽しい雰囲気はもちろんのこと、辛い場面、悲しい場面、ユーモラスな場面、全ての場面において独特の雰囲気を持たせています。何なんでしょうこのカンジ。こう、なんていうか腹の底からフツフツと沸きあがってくるような熱い何か、それも怒りではなく、もっとプラスなもの。悲しく辛いシーンでも、爆撃の轟音が鳴り響く緊張感のあるシーンでさえも、この音楽が流れてくると希望を見出さずにはいられないような音楽なんです。

この音楽の使い方は素晴らしい!の一言に尽きます。音楽のもつパワーを最大限に引き出した作品でしょう。同じような曲調でも、シーンによって観るものにここまで多様な感情を抱かせることが出来るというのが驚きだ。場面によっては、複数の感情を同時に抱かされてしまうこともある。男の価値と女の価値を歌い合うオペラ合戦が最高潮の時の列車のお披露目、歌そっちのけでそこに群がる群衆達、尚も歌い続けるルカの妻、このシーンだけでも相当の見応えがある。

その使い方はかなり独特なので、これは監督のセンスによるものが大きいでしょう。というのもその使い方はハッキリ言って自然ではないんです。最初は少々戸惑いました。だがそんな戸惑いなどお構いなしに、グイグイと半ば強引に作品に引き込んでしまうパワーがこの音楽にはある。シリアスな場面でその深刻さに胸を痛めても、次の瞬間にはもう希望がわいてるんです。

ボスニア紛争に巻き込まれていくどこかユーモラスなキャラクター達、彼らの台詞に散りばめられた平和への想いと家族への愛、牧歌的風景の中繰り広げられるルカと捕虜の恋、そしてその全てを演出する音楽。この魅力を存分に味わった観客は、鑑賞後に口を揃えてこう言うでしょう。

ライフ・イズ・ビューティフル!

と(違)


「ライフ・イズ・ミラクル」
★★★★☆☆

記事が気に入りましたらクリックお願いします!→映画ブログランキング


b121913.jpg

miracle.jpg

vida_milagro_copy.jpg

「絶望した!」愛すべきロバw動物達が素晴らしい。
life1donkey.jpg


※劇中は主人公のルカが小室哲也に見えて仕方なかったんだが、私だけ?

※エミール・クストリッツァという、舌噛んで血がでそうな名前の監督だが、他の作品も是非観てみたいと思った。
スポンサーサイト

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

Comment

>他の作品も是非観てみたいと思った。

是非是非(笑
しばらくは、音楽が頭の中リピートすること請け合いです。

クストリッツァ最高w

尋常じゃない大騒ぎっぷり、最初慣れるまでは呆然としましたw
監督は「アンダーグラウンド」でかなり批判も受けて映画は撮らないと言っていたらしいんですが、復活は本当に良かったと思いますよ。
音楽が気に入られたなら「SUPER8」もかなり楽しめるんじゃないかなぁ、強烈な個性がある作風ですが自分は好きですよw

>たどんさん
近いうちに別の作品も観てみます!この作品も良かったんですが、なんだか監督のセンスがだしきれてないような気がしたんです。いや、この監督の作品は始めてみるんですけど、何故かそんな気がしました。「ちょっと遠慮してる?」ってカンジでしょうか(笑)
この印象の真偽を確かめるためにも、他の作品を観てみたいですね。

>linさん
アンダーグラウンドって有名ですよね。「賛否両論」って評判はひきつけられますwこれは観る候補ですね~。
こういう監督って初期の頃の作品のほうが個性が爆発してるような気がするので楽しみです。ある意味、「お行儀が悪い」ってうかw
非公開コメント

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ライフ・イズ・ミラクル

 クマ、ロバ、犬、猫、ガチョウ、馬、etc... 予備知識を何も持たずに観ると、最初はクマ退治の映画なんじゃないかと思ってしまう。

『ライフ・イズ・ミラクル』

Zivot je cudo(2004/セルビア=モンテネグロ・フランス)【監督】エミール・クストリッツァ【出演】スラヴコ・スティマチ/ナターシャ・ソラック/ヴク・コスティッチ 『SUPER 8

『ライフ・イズ・ミラクル』

これぞ映画の醍醐味。圧倒的な映画力。ミラクルな至福感に包まれる。エミール・クストリッツァは五本の指に入るお気に入り監督。彼の作品には私が映画に求めている多くのものが溢れていた。その映像と音楽に身を任せるだけで楽しくて仕方ない。全てのものたちが躍動し、悲劇

(今日の映画) ライフ・イズ・ミラクル /エミール・クストリッツァ監督作品

ライフ・イズ・ミラクル (2004/ユーゴスラビア=仏)Zivot je cudoLife Is a Miracle

「ライフ・イズ・ミラクル」

「ライフ・イズ・ミラクル」 ★★★☆LIFE IS A MIRACLE (2004年セルビア=モンテネグロ/フランス)監督:エミール・クストリッツァキャスト:スラヴコ・スティマチ、ナターシャ

【映画】 ライフ・イズ・ミラクル ★★★

ストーリー:1992年、国境近くのボスニアの村で暮らすルカは、鉄道建設のために働くセルビア人技師。ある日、息子のミロシュが兵役へ行くことになり、妻は、ミロシュの壮行会で出会ったミュージシャンと駆け落ちしてしまう。10年ぶりに一人暮らしを楽しむルカに、やがて、ミ

ライフ・イズ・ミラクル

第236回★★★☆(劇場) 日本は島国であるために「国境」という感覚が殆ど無い。「国境」などというものは人間が考え出したもので、人間以外の生物には全く関係ない。もちろん風にも雲にも関係ない。その「線」の上をまたごうが、飛び交おうが、居座ろうが....

ライフ・イズ・ミラクル

2004年 フランス、セルビア・モンテネグロ 監督: エミール・クストリッツァ

ライフ・イズ・ミラクル/エミール・クストリッツァ

物悲しい音楽が耳に残ります。鉄道とロバが何度も繰り返され、印象に残りました。鉄道技師のルカ(スラブコ・スティマチ)は、ボスニア紛争で息子を軍にとられ、さらに妻も別の男と出て行ってしまいます。さらに息子が捕虜になったとの知らせを受けますが、捕虜交換要員とし

真・映画日記『ライフ・イズ・ミラクル』

日中、仕事の量はそれほどではないがしんどかった。急な休み(欠員)による人手の少なさに、止みそうにない雨。眠くてだるいうえに、寒い。18時半に終業し、西新橋の「ネットスクウェア」にて昨日と同じく日記を更新。なんだかんだで1時間かかる。30分262円なので、525円か
クリックお願いします
br_decobanner_20100209113847.gif br_decobanner_20100209114432.gif
プロフィール

baoh

  • Author:baoh
  • 【評価基準】
    ★★★★★★

    ★★★★★☆ 
    最高!
    ★★★★☆☆ 
    (・∀・)イイ!
    ★★★☆☆☆
    見所アリ
    ★★☆☆☆☆
    微妙
    ★☆☆☆☆☆
    制作者でてこい
    ☆☆☆☆☆☆
    市中引き回しの上斬首


    ご意見・苦情・恋文などはこちらからどうぞ
    →baoh77@hotmail.com


My favorite
Evanescence - "Bring Me To Life"        映画「デアデビル」テーマソング

カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
MOVIE NEWS

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

お友達Blog
ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。