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イレイザーヘッド

「イレイザーヘッド」を観た。
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消しゴム頭(イレイザー・ヘッド)のあだなを持つ印刷工のヘンリー(ジャック・ナンス)は、以前肉体関係を持ったことのあるメアリーX(シャーロット・スチュワート)から奇形の赤ん坊を生んだことを告げられ、彼女と結婚する羽目に。しかし、それは悪夢の始まりでもあった…。

ツタヤで物色中、ふいに背後から声が聞こえたんです。

オラオラどかんかい凡人どもッッ!
リンチ様のお通りじゃいッ!!


振り返るとカリフラワーみたいな髪型の男が私にガン飛ばしてるじゃありませんか。

男として因縁つけられて黙ってるわけにはいきません。戦いを挑むことにしました。

かかってこいやああ!!



・・・

・・・・・

ごめんなさい、勘弁してくださいリンチさん。私が悪うございました_| ̄|○

何なんですかコレは。こないだ観たマルホランドドライブよりイっちゃってるじゃないですか。とても正常な精神状態の人間が作った映画だとは思えません。リンチさん、シャブ打ちながらコレ作ったでしょ?

それにしてもあの赤ちゃんグロすぎ!グロいんだけど「ほんぎゃ~ほんぎゃ~」と泣いているのを眺めていると、何とも可哀想になってしまったのも事実。特にヘンリーが仕事に出かけようとドアをあけると「ほんぎゃ~」、慌てて戻ると静かになって、またドアを開けると「ほんぎゃ~」のまるでコントのようなシーンは胸が締め付けられますね。(ここでそう感じるのは間違ってる?)

つぶらな瞳が涙を誘います
eraserhead.jpg

「世間から必要とされない命、もしくは望まれずこの世に生を受けてしまった命」の哀しさと、身勝手に、そして簡単にその命を奪ってしまう世間へのブラックな風刺なんでしょうか。

ピクピクしながら血を流す七面鳥と、目を見開いて笑ったまんまヘンリーを凝視する楳図かずおのようなオッサンも、自分の都合で命を奪って屁とも思わない人間の象徴?浮気っぽい隣人も人間の薄汚さを表わしてるようにも見えるし、全体的に「アンチ身勝手な人間共」な空気がビシバシ感じられる。

「マヒして腕の感覚がない」「いつもは娘に切らせてるが今日は君が」苦しみだす七面鳥。発狂する母親。こんな嫁の狂人家族なんてまさに狂った人間社会の縮図じゃないでしょうか
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この世界で唯一まともな人間に見えるのはヘンリーだけ。望まれない命でも、かいがいしく世話をしようとする。
Eraserhead-dvdx.jpg

子どもですら人の死で金儲けをする、そんな狂った世界で何とかマトモであろうとするヘンリーに、コブつき女が巨大精子を踏み潰しながら悪魔のささやき、「天国は何もかもいい気持ち・・」この誘惑に乗ってしまったヘンリー。皮膚病男のフラッシュバックと共に首がもげ悪夢の世界へ・・・
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結局、狂った社会では狂わないと生きていけない、人間としての良識なんて消しゴムで消してしまわないと生きていけない、ってことでしょうか。

この映画の象徴的な皮膚病の男は、一見ヘンリーの心に巣食う悪魔のようでもあり、狂った世界全体の象徴のようでもある。冒頭で「スタート!」って引き金を引いたしね。しかし、コブつき女の誘惑にのったシーンでのフラッシュバックを経た悪夢への転落を見ると「崩壊寸前の最後の良心」だったんじゃないだろうかと思える。私はこの線で押したいんだが・・・

この男の冒頭のヘンリーが悪夢の世界へ迷い込んでいくところを窓から俯瞰するシーン・コブつき女の誘惑のシーン・ラストの「アウト~!ゲームセット!」のシーン、これが「最後の良心」でなく、「心に巣食う悪魔」であるなら、あまりに救いがない。最後に悪が勝ってしまうのだから・・・。でもテーマを考えるとやっぱ悪魔か(笑)


この作品はマルホ~と違って心に響くモノがあった。結構いいんじゃないですか。いや、かなりいいかも。なんだかあとからジワジワ来るものがあります。リンチやるな。

なんとも悲痛で悲しい物語。リンチの叫びが伝わってくるような作品だった。


でもカルトすぎるので「要注意映画」行き決定(笑)


「イレイザーヘッド」
★★★★☆☆

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このTシャツ趣味悪すぎw
eraserhead-b.jpg



baoh VS リンチ祭りはまだまだ続く!


※ここでの解釈はあくまで個人的解釈・感想であり、まるで見当違いの可能性もあります。「そんな安っぽい解釈してんじゃねーよヴォケ!」などと思われる高尚な方もいらっしゃるかもしれませんが、私がそう思ったんだからいいじゃないですか、ってことで許してください。
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Comment

( ゚∀゚)

ナツカシー

ほら、わしなんてあほだから、リンチの映画で
いろいろ考えないようにしていまs
まさにイレイザーヘd(違

さぁさぁどんどん逝ってくれ!

リンチ祭り開催中なんですねー(笑
これ、ワタシのプロフィールのところに唯一入れてる、過去最高に不思議な映画です。
ほんっとワケわからなかった。。。
でも、夢ってわけわからないものだから
そういう意味ではこの映画はやっぱり傑作なのでしょう、、、、。(笑

>ぐー
この映画は以外にも受け入れられたなぁ。解釈がどうなのかは別としてw

逝ってきま~す( ゚∀゚)

>migさん
リンチ祭り開催中です!とことんやったります!
確かに不思議映画ですね(笑)でも、人間が作ってる以上、必ず何か意図したものがあるはずなんですよね。それを感じ取れるかどうかが、私のこの手の作品の楽しみ方です。

TBどうもw

リンチの初期の傑作ですよねw
男が結婚や出産で囚われる世界に抱く嫌悪感とか未来への絶望感みたいなものを悪夢として描いたように感じました。
まぁ何とでも取れるところがリンチの魅力の一つでもあると思いますが、突出して異形が強調されている作品ですね。

>linさん
これ、カルトすぎますよね(笑)

>男が結婚や出産で囚われる世界に抱く嫌悪感とか未来への絶望感
いろいろ覗いてると、その見解が一般的っぽいですよね。「俺の見解全然ちゃうやん!」って自分で笑ってしまいました(爆)

当時のリンチの「できちゃった経験」もバックグラウンドになってるらしい?ですね。

これだけ他とあからさまに色が違いますよね。デビュー作がこれってのが・・・w


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「イレイザーヘッド」

 イレイザーヘッド 完全版「イレイザーヘッド」 ★★★☆ERASERHEAD (1976年アメリカ)監督:デヴィッド・リンチキャスト:ジョン・ナンス、シャーロット・スチュワート、アレ
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