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ピアニスト ※ネタバレ

「ピアニスト」を観た。
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ピアノ教師のエリカ(I・ユペール)は、厳格な母(アニー・ジラルド)の夢であったコンサートピアニストになることができず、マゾヒズムの世界に没頭していた。そんな折り、彼女は工学部の学生ワルター(B・マジメル)から愛を告白されるが…。

R-15?

R-18の間違いでしょ?


「ファニー・ゲーム」の監督作品ということで観てみた。

観始めてまず最初に思ったこと。

あっ!ファニーゲームの悲惨おばちゃんがでてる!!生きてたんだ(違)」

これは友情出演ってやつですか。もう劇中ずっとこのおばちゃんは一体いつ殺されるんだろうと思いながら観てしまいましたよ。どこでムカツク二人組がでてくるんだろうかとハラハラしてしまいました。本作では生き残れたようでよかったです。

この作品は私的には後味悪くなかったですね。フランス映画っぽくて十分許容範囲でした。こういう雰囲気は結構好きです。そして主人公であるエリカの倒錯気味の性欲描写もなかなか面白かったです。つーか、ホントに笑ってしまいました。

ビデオ試写室みたいなとこで、ポルノを見ながらゴミ箱から使用済みティッシュを漁りスーハーするシーンで「フグッ!」と笑いがこみ上げ、その後のトイレでの二人のやりとり、

「ホラホラ」
「ウゥっもっと!」
「やっぱや~めた」
「そ、そんな~」
(自分でやってやる!チキショーー!!)


っていうやりとりで
「くくく・・・」と顔を真っ赤にしながら耐えたと思ったら、ワルタールがいきなりスーパーハイテンションになって「うほほ~い」と跳ね回るシーンで我慢できずにお茶吹いてしまいました。全く掃除するのも一苦労です。あそこって笑うシーンじゃないんですかね。劇場で観なくて良かったです。見てたら笑いをこらえるのに必死で一人フガフガ言ってヒンシュク買ってるところですよ。
20060307002800.jpg

そしてエリカが部屋で自分の願望を書いた手紙をワルタールに読ませるシーン。このワルタールのドン引きの演技がサイコーですね。吹き出してしまったんですけど、ここも笑うシーンじゃないのかもしれません。

それにしても、こういう抑圧された生活の中で形成された倒錯気味の欲望と、毅然とした態度で振舞う普段の自分との間で揺れ動く中年オバサンってのは味がありますね。「スイミング・プール」のオバサンを思い出してしまいました。一見ドSかと思わせおいて実はドM、でもやっぱりノーマルでした、ってところもエリカの欲望と妄想と現実を上手く表わせてましたね。

それにしてもワルタールの心情がよくわかりませんでした。
①エリカの変態願望を聞いた時点で冷めてたけど、それでも彼女を愛する自分を演じて願望を再現した。
②エリカの変態願望を聞いた時点で一瞬引いたけど、やっぱり愛してるので彼女の願望を再現した。
         ↓
③結局最後は「ヤったら冷めた」or彼女の複雑さについていけず断念
④普通にふるまっただけでまだ愛は冷めてない

う~ん、どの流れでしょう。

エリカのラストの包丁も
①ワルタールを刺すつもりだった
②もしくはワルタールの前で自殺するつもりだった
③ワルタールを刺すつもりだったけど、皆にかこまれてサラっと通り過ぎられたので「フンガー!」となって自分をちょっと刺してみた。で、ボイコット。
④ワルタールを刺して自分も死ぬつもりだった

私としてはワルタールは①→③の流れで、エリカは③だと思ったんですがどうでしょう。最後自分を刺したのは自殺未遂じゃないような気がします。肩のあたりだったし、あまりにもチョイ刺しだったので(笑)衝動的自傷行為の一端かなと。でも、結局あのあと出て行って自殺したのかなぁ、なんて最後のエンドロールにいくまでの「間」で思ってしまいました。妙に道行く車の騒音が大きかったのもなんとなくそんな気にさせます。

それにしてもこの監督、人の心の闇を描きだす技量は突出してるんだから、ヘンタイ映画ばっかりとってないでたまには正統派サイコホラーとか撮ってくれないな~。次回作はまだ普通っぽい?気がするので期待して待ちたいと思います。

「ピアニスト」
★★★☆☆☆

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※こんな重い映画なのに何だこの軽々しいアホなレビューはw改めて自分で読み返して苦笑してしまった。未見の人がこのレビューだけ読んだら絶対この映画のこと勘違いするよなぁw
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

Comment

TB、感謝です。

エリカの場合、基本的には変態じゃないですね。
母親との関係から、普通の恋愛体験を得られないままに、
性的欲求だけが突出して先鋭化し、
あういう特異な嗜好に進んでしまったという事でしょう。
良く、恋愛未経験の思春期の女の子が「恋に恋する」ことがありますが、それと似たものですね。
だから、相手がそれを鵜呑みにしてリアルに実行しようとすると、途端に怖くなってしまう(笑)。
男の方は、拒否されて自尊心を傷付けられ、怒りのあまり侮辱し返す気になる。女は冷静になった途端、後悔すると同時に増進した性欲を押さえ切れず再度誘惑し、益々男は彼女を軽蔑する…。で、結果、女は侮辱する男への憤懣から自分を傷付けてしまう(彼女は依存傾向が強いので、男に自分を投影するしているように思えます)。
まぁ、空恐ろしい作品でしたねぇぇ…。

おはようございます!!

とうとう観ちゃったんですね(笑)
私、この作品は非常に思い出深い作品なんですよね。

普段は映画なんか観ない両親が、私のいない時に「暇だから・・・」という理由で、私がレンタルしてきたこの作品を2人で鑑賞していたんですよ!!
もう、その姿を見た時は焦りまくりましたね・・・。

「なんちゅー映画借りてきてんだ!!」って言われちゃいました(汗)

自傷行為シーンはホント、イタすぎでした。
観てられない!!

でも、こういう孤独な女性って世の中にいっぱいいるでしょうね。

ハケネ監督の最新作もなかなか面白そうでしたよ!!
なにやら、ラストが衝撃的との噂です(笑)

この監督の場合、宣伝文句じゃなくてホントに衝撃的だからね!!
公開が楽しみです。

>カゴメさん
はじめまして~コメントありがとうございます。
「変態」、極めて安直で差別的な表現ですよね(笑)カゴメさんの記事でも書かれてたように、こういう歪んだ欲望や妄想って多かれ少なかれ、誰もがもってるものだと思うんですよね。そこに至った経緯は人それぞれで、エリカの場合は抑圧された生活の中での発露だったということですよね。
私の認識としては、誰もがもってるから異常ではない、ではなく、「誰もがもつ異常性」という意味で「変態」という言葉を使いました。「ヘンタイ」だけで何の説明もしないという、言葉足らず極まりないレビューですね(爆)

>だから、相手がそれを鵜呑みにしてリアルに実行しようとすると、途端に怖くなってしまう
そうですね~私もそう感じました。妄想からくる欲望と現実に実行したときの対比が生々しくて唸ってしまいますね。

自傷行為に対するカゴメさんの見解は「なるほど」と思ってしまいました。

>まぁ、空恐ろしい作品でしたねぇぇ…。
私はファニー・ゲームと併せて、この監督の思考回路が空恐ろしいです(笑)

>マイコさん
こんにちは~とうとう見ちゃいましたw
これはヤバイですね~、何がヤバイってこの監督がヤバイです(笑)

ご両親に見つかったんですか!それは泣いていいところですよ。母親にAVを発見された男子中学生の心境ってそのときのマイコさんみたいな心境ですよ、きっと。貴重な経験しましたね~(違)

次回作も今年公開ですね!この監督の場合普通に「楽しみ」ってかんじじゃなく、なにやらM的な「楽しみ」なんですけど(笑)

TBどうもw

これにグランプリあげちゃうカンヌ、最高っす(笑。
孤独に歪んだ欲望の一つの形が上手く表現されていたと思います。ラース・フォン・トリアーと並んで、極めて稀有な作家性を持った監督ですから、この路線のまま突っ走って欲しいですw。
ラストは刺し違えることもできなくて中途半端に自傷、ということですかね、その半端なところがエリカの未来を象徴してまた痛いという印象でしたw

>linさん
カンヌってかんじですよね~。間違ってもオスカーじゃないです。この人ハッピーエンドの映画とか撮るんでしょうかね。撮る気なさそうですけどw

次回作楽しみですね。

baohさんのレビュー、笑いましたv-14

「隠された記憶」楽しみです、来週観てきます。

>migさん
あ、笑っていただけました?(笑)

次回作楽しみですね~。試写ですか!いいな~。レビューはおてやわかにお願いしますw
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