スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マルホランド・ドライブ ※ネタバレ

「マルホランド・ドライブ」を観た。
mulholland.jpg

真夜中のマルホランド・ドライブを走る車が事故を起こす。一命をとりとめた女は、高級アパートの部屋に忍び込んだ。そこは女優志望のベティが叔母から借りた部屋。ベティは女を叔母の友人だと勘違いし、女も話を合わせるが、彼女は記憶喪失になっていた…。(Amazonより)

なんだこりゃPART2


いや、こないだ見た「ラスベガスをやっつけろ」みたいに、あまりのつまらなさに途中でオリンピックと同時鑑賞みたいな暴挙にはでませんでしたが。一応最後まで見ましたよ。140分もかけて。ながいよリンチさん。

どんな映画かも知らない、前知識完全0の状態で鑑賞。とりあえず、ラテン女が冒頭の激しい交通事故にも関わらずかすり傷しか負わなかった時点で「ん?」と思い、次にその記憶喪失女がベティの家に忍び込んで見つかったのに、これっぽっちも怪しまずにすぐに打ち解けたところで2回目の「ん?」。

この時点で「なんかありそうな映画だな~」なんて思いながら、細かい描写も見落とすまいと必死こいて見てたんですが・・・夢オチかよ。そりゃないぜベイビー。

いや、普通のウ○コ映画によくある「ハイッ実はぜ~んぶ夢でした!ビックリしたでしょ!」なんて失笑映画ならまだ許せるんだが、これはそんな単純なモノじゃないから始末が悪い。観終わってからじっくり考えないと訳のわからないことだらけ。なんで夢オチ映画のことをこんなに考えなきゃならんのさ。あー腹だたしい。失笑して終わりにしてください。

「青い箱」にカメラが吸い込まれて場面が変わるところがこの物語のキーポイントですね。その後から登場人物の名前や役割がグチャグチャになるもんだから(゚Д゚)ハァ?ってカンジなんですが、その後のダイアンとカーミラの関係を見てると、映画の前半はダイアン(ベティ)の夢(願望)だったんだなぁと理解できる。途中のわけのわからない描写は、ベティの「こうありたかった」という願望や、現実世界での殺人の暗示的表現なんでしょう。

「ここには何も無い」と何度も連呼して最後は煙とともにMCが消える劇場は夢と死の暗示かな。わざわざ連呼してくれるのはリンチなりの観客への思いやりでしょう。「実は夢ですよ~視点きりかえてくださいね~」みたいな。あそこで「青い箱」がいきなりでてきたからおそらく間違い無いと思います。

前半の大物スポンサーみたいな男が要求をゴリ押しするところから始まる一連の流れは映画業界への皮肉も含んでるのかな?わざわざナプキン持ってこさせたと思ったらエスプレッソをそこに吐き出すシーンなんか、「こんなクソ野郎が業界をしきってるんだぜ!」なんてリンチの個人的恨みも入ってるんじゃないかと思いましたよ。きっと彼もスポンサーやら大物プロデューサーとかの圧力で意向をねじ曲げられた経験があるんでしょう。これを見た大物に睨まれても、「いやいや、これはベティの妄想ですから^^;」なんて言い訳できるように上手く作りこんでるところなんて、リンチの恨みの大きさを感じさせますね。ひょっとしてこれがやりたいが為だけにこの訳わからん映画を作ったんじゃないかと思ってしまいます。

最後にでてくるちっこい老夫婦、これはカーミラを殺してしまった激しい後悔と恐怖からくるダイアンの錯乱の始まり、ゲラゲラ笑いながら追いかけてくるシーンは追い詰められて自殺へと走るまでの錯乱の肥大を表わす描写だと思います。

小汚い化け物みたいな男とカウボーイがこれといった存在理由が無いですね。化け物みたいな男は単なる夢の象徴かな?冒頭のレストランで「夢にでた男」って表現があったのでたぶんそうだと思う。カウボーイはおそらく「死」の象徴じゃないでしょうか。町外れの不気味な場所に追い詰められたメガネ監督を「言うこと聞かないと殺すぞ!」みたいに脅してたので。「言うこと聞けばあと1回、聞かなければあと2回会う」ってのは、聞いた場合はダイアンが死ぬ時の1回だけ、聞かなかったら、監督が死ぬ妄想シーンも追加しないといけなくなるから、ダイアンの分と合わせて「2回」ってことかな?

ただ、この2人の暗示すると思われる夢と死は、「なにもない劇場」と存在意義がカブってますね。「劇場」のほうは「青い箱」の登場シーンでもあるし、この映画の最重要ポイントのはずなので、不気味男とカウボーイは劇中の不気味さとミステリアスさを演出する為だけの単なる印象操作の小道具でしょう。こいつらのおかげで物語が抜群にミステリアスに感じてしまいます。

まぁ長々と書いたところで、結局は夢オチなんですけどね。目が覚めて終わる夢オチと違って、目を閉じて終わる(始まる)夢オチってところだけは新鮮でよかったですけど。

それにしてもわかりにくすぎる。何なんですかこの映画は。完全にリンチのオ○ニー映画じゃないですか。人のオ○ニーに140分も付き合わされるこっちの身にもなってほしいです。テーマもなければメッセージ性も感じられない、かと行ってスカっとするような映画でもなければ、「やられた~!」ってなる映画でもない。見終わって残るのは気持ち悪いモヤモヤ感しかありゃしない。この映画を好きだという人は相当のMでしょう。Sに比べてMの方が多いので「好きだ」という人は多そうですが。私もどちらかというとMですが、この映画に関してはドSです。こんないやらしい映画を作ったリンチを責めまくりたい。リンチのオ○ニーを長々と考察してしまった私の時間をかえしてくれ。


「マルホランド・ドライブ」
★☆☆☆☆☆


Pleaseクリック!→映画ブログランキング


mulholland3.jpg

mulho.jpg

image_MulhollandDrive.jpg

※冒頭のダンスシーン、I-PODとユニクロのCMを混ぜたような映像で笑ってしまった。画像探したんだけどなかったので残念。
スポンサーサイト

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

Comment

えー、baohさんすごい酷評ですね(笑

この映画すごく複雑に作られてて、、、、
リンチが観る人にゆだねる、、、みたいなところがあるんだけど、
劇場で観てすごく気に入って、不思議な部分があったんで調べてみるとあるサイト(どこだったか忘れちゃった)ですごーく詳しく解説していてなるほど~って、一緒に観た人と関心しました☆
一応、「夢オチ」ではないですよね。
夢→一度起きる→現実→ふられる→回想→死ぬ、、、。
DVDも買って数回観たんですがやっぱり引き込まれちゃいます♪
好きな映画なのでいつかレビューに書こうと思いつつ。。。。
このレビュー書くの大変そうであとまわしになっちゃってました。
公開時は劇場連日満員で好評だったんですよね渋谷では。。。
理解しにくいのは難点ですけど。
駄目な人はダメでしょうね~。
baohさんがダメで残念ですー。
長いコメントごめんなさい☆

こんにちは★

リンチ大好きです!!
難解なストーリーだけど、映像センスが抜群なとこがGOODだと思います。

この作品をレビューするのって大変なんですが、baohさんは超上手にまとめてあって凄いなぁ。
『ロスト・ハイウェイ』も大好き。

>migさん
すいません、駄目でした(笑
でもこんな意見は少数派だと思いますね~。この作品を見るようなタイプの人には高評価な映画だと思いますし、実際他のレビューみてみると軒並み高評価でしたしね。
一応、鑑賞直後の正直レビューをモットーに書いてますので、こんな文章になってしまいました。モロに感情論ですね(笑。映画としてはめちゃくちゃ良く出来た映画だと思います。

※ここでいう「夢オチ」と表現したのは、青い箱がでてくるまでの物語の前半部分が、錯乱したダイアン(個人的には死んだ後かな?と解釈してます)の見た夢だったということが最後にわかる、ってことを指しています。「夢オチ」って言葉は語弊あるかな~と思ったんですが、敢えて使いました。

>マイコさん
リンチの作風を好きな人にはたまらないでしょうね~。
ちなみにこのレビュー、見た直後に頭の中で整理しながら書いたもんだから1時間以上かかってしまいました(死

追伸です☆
なるほどぉ~。
正直レビューは賛成です♪
色んな意見あって当然ですね。
難解と書きましたけど、
そこの難解さがまた面白かったりして、、、
ワタシも今度レビュー書いてみます☆
オススメコーナーに(笑

TBどうもw

ロスト・ハイウェイもこんなですよ(爆。
リンチの歪な狂気と情念の世界がよく表現されていると思いますが好き嫌いあるでしょうね、最初観た時は( ゚Д゚)ゴルァ!思いましたからw。きっとカンヌでも皆ぶっ飛んだんでしょうねぇ。
サンセット大通りのオマージュでもあり、ハリウッドの内幕の暴露的な部分もあるようです。
baohさんには同じくリンチ作品ですが「ストレイトストーリー」をお薦めしますよw

私にはこんなレビュー書けないや(笑)

こんなふうに解説できるってすごい。
私の中では「リンチ作品=難解で当然」なので、あまり深く考えない(笑)
考えても分からへんし、そもそも分かるように作ってもないし。
これがこういう意味で、これはこれを暗示してて…とかって、頭の中でつじつま合わせようと考えてもよけい訳分からなくなるだけかなと。
マイコさんの言うように、私は映画というより映像作品として見てるのかも。

これがダメだったというばおさんにリンチ作品を勧めるとしたら、linさんが言うように「ストレイトストーリー」くらいしかないですねー。

>migさん
難解な映画は好きなほうなんですけどねえ・・なんでだろ。migさんも是非レビュってください(笑

>linさん
ストレイトストーリーはいつか借りようとおもいながら未だに借りれてませんねw
同じような投げっぱなし映画でも「スイミング・プール」なんかは好きなんですが、これはダメでしたね・・なんででしょう、リンチの世界観が肌に合わないのかなぁ。只、ものすごく尾を引く映画であるのは確かですね。強烈です。

>yupuさん
考えたいの!w自分の中で整理しきれないと気がすまないタイプっていうかwそういう意味でもこの手のおフランス映画は好きなんだけど・・・やっぱ雰囲気かなぁ。これがフランス映画っぽいお上品な雰囲気のなかで展開される映画だったら高評価になってた気がするw

U。・x・)ノ ちワン!

TBごっつあんです!
私ははまったクチです!(*゚▽゚)
ミステリアスなサスペンスっぽい雰囲気の映画大好きなんで!
リンチの脳味噌は複雑にこんがらがったとんでもない思考をしてるんでしょうね。
見る人を選ぶリンチ映画は賛否両論ですね!この映画が好きな人はドMなんでしょうね笑
ストレイト・ストーリーを初めて見た為か359度、あ、180度くらい全く変わった映画ですよね。

>KAZUさん
こんばんは!
ハマってしまわれましたか(笑)

ストレイト・ストーリー見てないんですよね~。今度みてみます。

こんばんわ、はじめまして。
僕もbaohさんと同類でした。
観終わった後のイライラ感と言ったら、、、。
同じ難解な映画でも例えばラストタンゴインパリみたいなのは好きなんですけど(比較するのはおかしいですけど)これは、、、。
思うに、この手の映画ってなんか数学的な気がします。台数みたいな。答えを導き出すような。。。
数学大嫌いでした!

>rideさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
「数学的」・・確かに!このモヤモヤ感はそうだったのか~私も数学大嫌いの超文系人間でした(笑)

ラストタンゴ~はokだそうで、やっぱり雰囲気的なものも大きいですよね。難解なものでも、フランス映画のような雰囲気のものは私も好きなんですよね。

こんにちは。

TB&コメントどうもです。
すごい酷評ップリで読んでて思わず愉快になっちゃいました♪
個人的には結構好みのタイプの映画だったので、きっと私はMなんだろうな~(笑)
「I-PODとユニクロのCMを混ぜたような映像」という例えに思わず頷いてしまいました。上手い!

>クマさん
鑑賞直後のモヤモヤ状態の時に書いたレビューなのでこんな感じになってしまいました(笑)かなり強烈な作品ですよね。これは当分忘れそうにありません。
I-PODとユニクロのCMに感じ似てましたよね(笑)

baohさん☆
やっと書いたの~マルホ!!(いまさら)
baohさん、ダメだったのにこれだけ詳しく書けるのはやっぱり才能?

これだけ書けるのは実はハマってるのよーある意味リンチワールドに♪
しかも新作、初日?に観たのね!!
読みたいキモチを押さえて、やっぱりダメだったというところでやめときました(笑)
あとは観てから読んでまたコメントしにきまーす。

マルホのbaohさんの記事、リンクで本文に入れちゃった、イヤだったら言って下さい~。
あ、ブルーボックスのこと触れるの忘れた、、、、。
ま、いっか(笑)

>migさん
おっ、書くと言ってから1年半後にようやく書かれましたか!(笑)いつ書くんだろ~って、実はずっと思ってたんですよね~。インランド・エンパイアへ向けてのウォーミング・アップってところでしょうか。

>実はハマってるのよーある意味リンチワールドに♪
これで「ハマった」と認めたら何だか負けた気分になるので敢えて言わせてもらいます・・・

「そんなことは断じてありません!!!」(笑)

といいつつも新作を劇場まで観にいってしまう自分がいます( ‘∀‘)

PS リンクの件、全然おっけーッス!ご紹介ありがとうございます(笑)
非公開コメント

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「マルホランド・ドライブ」

 マルホランド・ドライブ「マルホランド・ドライブ」 ★★★★☆MULHOLLAND DR.(2001年アメリカ)監督:デヴィッド・リンチキャスト:ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリング、アン・

『マルホランド・ドライブ』

真夜中のマルホランド・ドライブで起きた交通事故。一命は取り留めたものの一切の記憶を失った女は、たまたま女が忍び込みんだアパートの借り主の女とともに自分の過去を調べ始めるが…。 『ツイン・ピークス』でお馴染みのデビッド・リンチ監督作品。リンチ作品ではお馴染

マルホランド・ドライブ/MULHOLLAND DR.

                                                          {/hearts_pink/}人気blogランキング{/hearts_pink/}リンチ大好きあ、デイビッド・リンチのコトね {/face_en/}{/heart_p

映画「マルホランド・ドライブ」でナオミ・ワッツが使用したコスメ

ナオミ・ワッツが映画「マルホランド・ドライブ」で使用したコスメ。メイク担当はJulie Pearce 、Randy Westgate。マルホランド・ドライブ(2002/08/21)ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリ...

【無料映画】マルホランド・ドライブ 「主語を見つける為の動詞だけの断片」

難解と言うのは答えが有るから難解という訳で、この映画は立方体のルービック・キューブでは無く、平面のジグソー・パズル。本体のパズルから、わざわざ数枚のピースを抜いておいて...

マルホランド・ドライブ

★★★★  田舎町のジルバ大会をトリミングした、オープニングシーンが面白い。ちょっと太めの女の子がシャカリキになって踊りまくる。飛んだり跳ねたり、逆さまに飛びついたり、パンツが見えそうで見えない。 このポジティブなダサさが、これから始まるネガティブな本編に
クリックお願いします
br_decobanner_20100209113847.gif br_decobanner_20100209114432.gif
プロフィール

baoh

  • Author:baoh
  • 【評価基準】
    ★★★★★★

    ★★★★★☆ 
    最高!
    ★★★★☆☆ 
    (・∀・)イイ!
    ★★★☆☆☆
    見所アリ
    ★★☆☆☆☆
    微妙
    ★☆☆☆☆☆
    制作者でてこい
    ☆☆☆☆☆☆
    市中引き回しの上斬首


    ご意見・苦情・恋文などはこちらからどうぞ
    →baoh77@hotmail.com


My favorite
Evanescence - "Bring Me To Life"        映画「デアデビル」テーマソング

カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
MOVIE NEWS

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

お友達Blog
ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。